占いの裏話11

子供の方位について


(1)、占いでは扶養される期間中の子供には方位はありません。
一人前とは認めないのです。
如何に肉体的に大人びていようが、義務教育終了までの子供は、就労すること事も出来ず、誰かに扶養してもらう立場にありますから、子は扶養者がとった方位に影響されるとする訳です。
もっとも、占いにおいて大人とは、男女の肉体関係の有無で判断しますので、上述は原則論です。(例外に対するコメントは省きます。)
ついでに、占いにいう結婚とは、戸籍上のそれではなく、事実上の男女関係をいいます。占師に「貴方は1回の結婚では治まりませんね」といわれたら、良く胸に手を当てて振り返って見て下さい。(以外に当っている人が多いはずです。)
 
(2)、注意すべきは、子供のうち小学校入学前(6才以下)の幼児を持つ人の行動には禁忌すべき制約が在るということです。
一定の月に、一定の方位を用いると、用いた本人にとっては吉方でも、彼(彼女)が同居する6才以下の幼児にだけは、良くない強作用が(特に健康状態に)働くという方角が存在するからです。
複雑な理屈があるのですが、木火土金水のうちの土の作用による災禍を根拠にしています。
 
(3)、当HPの「今月のあなた幸運」の「幸運を招く吉方位」に「6歳未満の幼児がいる人は・・・」と出るのは、この事を意味します。
尚、「生まれ歳」の欄には、6歳未満の年齢にあたる人の分も載せていますが、これは一から九までの該当星(年の本命)を表示するためのもので、幼児に限り方位の占いには無関係と考えて下さい。
 
(4)、以上は、所謂「小児殺」と称する凶殺のことです。
これを「子供だけの凶方位で、大人が用いても全然影響が無い」と解説している人が多いのですが、方位の適用対象は大人ですから、大人が用いると彼の同居する6才以下の幼児に直接悪い影響があり、間接的には大人も悪影響を被ることになる・・・・というのが正しい解釈です。
影響の対象は4,6,7,8.9・10・12才以下、しかも年齢のかぞえかたが満、数えと分かれ、諸説紛々です。
しかし、幼児とは満1才から小学校に就学するまで(満6才まで)の者を言う(児童福祉法第4条T項)のですから、法律も無かった頃の言い伝えに拘泥せず、これを改新して
現在では、「6才以下」とすべきです。
 
(5)、方位を特定する時に主体とする星について、「男女満7才までを小児といい、生日の星の活動期であり・・・」とか、「満7才以上20才に達するまでは月命星に主体性を置いて・・・」などと4段階に区別して解く人がいますが、老若男女を問わず本命星(年の本命、月の本命、日の本命)を主体にするのが当たり前で、アレコレと分ける理由は誠にあいまいで、且つ一貫性がありません。
ただ、国民として通用できる国語力と、銭勘定が身に付くまでの、誰かに保護されていなければ生きられない期間だけは、子供の方位は被保護者の本命星によって決まるのです。
 
(6)、小児殺のありかは、@年盤上の中宮十二支と月盤上の九星の廻り合わせで特定すると説明する人と、A年盤上の中宮十二支を陽支と陰支に分け、これと月盤上の十二支との廻り合わせで特定すると説明する人がいます。
しかし、特に分ける必要はなく、@Aを兼ねるのが正しい解釈です。
然も各月(12ヶ月)に該当する方角をあらかじめ特定しておくことが出来ます。
 
(7)、小児殺を凶方と称し、これが絡んだ運勢の話を混乱して解説している人もいます。
同会被同会鑑定法に関するもので、単純ではないから混乱しているのでしょう。
年、月、日夫々の運勢を占う場合の同会対象の宮と同会する星(本命)との関係についての区別をはっきりと認識してないからだと思われます。
年の運勢を鑑定する時は、同会対象の宮に回座する吉神凶神凶殺は問題にしなくても良いのですが、それは同会宮が卦だからなのです。
月日のそれも同様に扱わなければなりません。
それが理解できるのであれば混乱は生じないはずなのですが・・・。
例えば月の運勢を占う時、年盤にも月盤にも吉凶神が付帯していますが、そうであっても、同会する本体(月盤上の本命星)に付帯する吉凶神だけを考慮すれば済むことなのです。
 
(8)、年の中宮十二支が陽支のときの2月と11月、陰支の時の7月は小児殺がないのですが、実は無いのではなく、中宮にあるので方位としては機能しないだけです。
しかし、正にこの時にこの世に生を得る人も出てくるのは当然です。
これに遭遇する人の中には、運勢が特殊なひとがいます。
 
当HPの「講座NO.11DEの人」がこれです。
詳説すると、二黒の陽支の年(寅又は申年)の2月又は11月に生まれた人及び九紫の陰支の年(丑又は未年)の7月に生まれた人がこれに該当します。
しかし「講座NO.11]に記述した通り、先天運はたいした問題ではなく、人生は、方位取りが可能になってからの(大人になってからの)行動の仕方が重要なのであり、且つ吉方の前向きな取り方、祐気の量を蓄積する努力によって、むしろより良い人生を歩むことが出来るのです。
 
 



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