占いの裏話(10)
南が道路又は空き地に面する吉相の土地の裏話 |
この類が、良い土地の筆頭に挙げられています。 (1)、前者の場合、南側に他の建物が建てられても、道路幅だけ距離があるので、採光、通風の面で極めて有利だからです。 しかし、開口部を南側である道路側に設けることになりますので、外から人が出入りするたびに丸見えになり、敷地が狭い場合は特に、プライバシーを保つのに苦慮する羽目になります。
また、春から夏にかけては誰もが家を開きたくなるものですが、この時期、風は東または南から吹きますので、南側に道路があると、砂埃、排気ガス、騒音などの公害をまともに受ける事になり、この点では不利ですが、それを差し引いてもやはり良い土地と言えます。
(2)、後者の場合は、風通しが良く、日光が充分入り、建物の南に開口部を広く、しかも数多く設けても、プライバシーを保持でき、結局はこれが、精神的にも肉体的にも健康な生活を確保できる最良の土地ということができます。
(3)、ところが、このいずれかをを確保できたからといって安心はできません。吉相の土地が人為的に凶相になってしまう例もあるのです。
今回は、その具体的実例と対策を述べる事にします。G県B市に現存する実例です。 @、Aさんは10数年前、南側が広大な田、畑に面している宅地に入居しました。宅建業者のアドバイスと自らの調査では、その町は市街化調整区域内に在り、地続きの畑は農用地区域内に存在しているものなので、その畑の所有権者の次、三男等の宅地(最大150坪)に転用する場合でない限り、現状がずっと続くはずとの確信を持って決断したものでした。
正に南側が空き地(しかも広大な空き地)に面する宅地に該りますので、Aさんは希望がかなえられたことに喜んで、生活をエンジョイしていました。
A、ところが、入居2年半後のある日、突然、南側の境界に高さ4メートルのトタン板の囲いが出来、うめ土がはじまり、たちまち隣地は鉄工所に変身してしまいました。
眺めも通風も悪くなり、鉄工作の騒音、火災や重量物取り扱いに伴う危険、悪臭、従事者の罵声、用便のタレながし、・・・その他に悩まされる羽目に陥りました。
毎日、小屋から、遠くを眺めていたAさんの飼い犬が、一番初めにノイローゼ気味になりました。 B、農業振興地域の整備に関する法律(農振法)及び農地法に明らかに違反する行為であるが、この様な事を役所を通さずに平気で強行するコワイひとが相手では直接の話し合いは極めて危険なので、行政指導してもらうべきと考え、Aさんが農業委員会に通知したところ、何故か解決を図ろうとはしない。
(この時以後の諸問題の処理にも、農業委員会がまずこの違反行為を解決すべきはずなのだが、何故か、その後、逃げの一手で表面に出てこない。関係がないと云う態度である。) 本来なら、係員が担当のテリトリーをキチンと掌握していて、通知など受ける前に土地の異変を知っているのが職務上、当たり前のはずだが、知ってるのか知らないのかいつまでたっても
no-action なので通知をしたまでの話。
要するに通知しなければ知らない、やらない、通知してもやらないのである・・・・・。聞いた私は腹がたって仕方が無い。そこで、Aさんに成り代わって、ここに記述することにした。 C、それから4年後、行政の不作為に自信を得た鉄工所は、更に違反行為をエスカレートさせる。
今度は、突如、大型クレーン車を持ってきて、3階建に相当する高さの鉄骨作業場を組み立て始めたのである。 Aさんは、その日のうちに、直ちに市建築指導課に連絡した。 しかし、係員2−3名が現場にきて立ち会いながら、建築基準法上やるべきはずの、工事施工中止命令を執行せず、ただ拱手傍観。
そのまま数日間、現場に再度足を運ぶこともないまま、建築工事を続行させ、遂に完成させてしまった。(事実上の黙認をしたことになる。)この不作為の理由は一体、何なのだろうか。 D、結局、農振法違反行為の発生から数えて11年を経た現在も、そのまま、放任状態にある。
その間、Aさんは何回も市役所に相談したが、初めの頃は、「個人の問題」(市は関係ない)として、無視し続け、その後は「弁護士に相談中」 「相手(違反行為者を指す)の仕事のことも考えなくちゃー」 「相手をここから出て行かせて、生活できなくなったら人権問題だ」・・・etc 言い訳はお見事。
その場限りの、先送りの言い訳のためなら、建築指導課が簡単に福祉事務所に変ってしまうのだ。
法律を守る事及び守らせる事が公務員の仕事の目的、基本的な任務のはずではなかったのかネ・・・。 生活に困った人なら、法律を無視しても、犯しても、死ぬと困るから大目にみて、見逃してやるのが行政のお仕事なのかネ・・ Aさんは、変人扱いをされ、市はヒジテツのスクラムを組んで、ガンとして動こうとしない。
話は長引くばかりで、やっているフリはするが、早急に解決しようという前向きな姿勢は何一つもないとか。 解決を先延ばしする理由を聞いても言わないし、ピントはずれの言い訳しか出してこないので、A さんは法律を執行するについて、差し障りや、権力者と称するゴロツキの圧力等、何か特別な障害があるのかどうかも尋ねてみたらしい。
しかし、「それは無い」とハッキリ答えたとか。 E、要するに、11年間の放置は、単なる公務員の不作為(サボタージュ)にすぎないのだ。彼等のサボタージュのスクラムは見事なほどに完璧らしい。
くだらない言い訳の類にエネルギーを費やすのを仕事だと思っている、この公務員という人種は一体、何を目標に人生を送っているのかネ・・・。 やらない事又は断る事の言い訳がじぶんたちの仕事だと思っているのかネ・・・。 どうして物事を解決する事に喜びや満足感を持たないのかネ・・・。 まともなことを当たり前にやった方が気分がいいだろうし、仕事がスムースに運ぶだろうし、働き甲斐になるはずなのだが・・・。 F、田中真紀子外務大臣が「公務員の不作為を処罰する法案」を議員立法中とのこと(読売新聞4月28日「主要閣僚に聞く」)。
嬉しくなって早速、私は外務省のHPの末尾にあるご意見ご要望欄に田中外務大臣あて200字のエールをお送りした。 (一般国民からのe-mailを見てまとめるのは外務省の職員なのだから、自分達に不利な内容のものを素直に取り上げたり、いわんや田中大臣にわざわざ伝えるわけなどないのはわかってます。) 今迄、国民一般が公務員の「やったふり」に見て見ぬふりをし、その行為を「しかたがない」とあきらめ「長いものに巻かれて」きました。
これを率先して解決しようと志している田中さんは素晴らしい。 世の中を改善しようと本気で考え、その想いをズバリ法制化しようと努力している事に敬意を表し、必ず立法化できるよう祈りたい。 G、このHPを今、お読みになっている人の中には公務員の方も居られると思うが、このHPの内容は公務員批判である。
しかし、これを憎たらしいと感じたとしたら、貴方はタナボタ志向の人で、仕事の意味、その仕事でメシを食っている重大さがわかっていない人のようだ。 私は、当然のことを言っても、いつまで経っても、通じない理不尽さを多くの人に伝えたいのである。 a. 民間の会社員の日常の会社での話をじっくりと聞いてみたらわかるだろう。
11年間も任務(上述参照)を遂行せず、放置し先送りすることが民間で可能か。 許されるのか。 民間の会社の目的は「利益の追求」である。
経営者は勿論、従業員も、利益の現実的獲得の為に毎日真剣に且つ厳しい管理監督の基で取り組んでいるのである。 目的や任務の放棄など1日も許されないのだ。 (先送りは大会社の役員の一部に、やる輩がいるらしいが、倒産するような会社、経営破綻をさせるような経営陣自体がそもそも無責任で話しにならないのだから、論外である。) 民間で、サボタージュなどやれば、自他ともが、解雇を当然に納得するし、そのような従業員が多くなったら、会社はたちまち倒産してしまうだろう。
11年もの間、目的遂行を放棄することも、屁理屈による不可も、サボタージュによる延期も、先送りもすべて、民間では絶対に許されないことなのだ。 そのようないいかげんなことをやっていたら、いかなる企業も、11年も経つ前の、とっくの昔に倒産してしまっているだろう。 b. 一方、親方が日の丸の建築指導課は、目的を遂行せず11年経ったいまでも、相変わらず、「弁護士と相談中です。」「粘り強く相手を説得しています」等と寝ぼけた事を平気で言い続けている。
これで通じる環境がまことに良くない。 11年間も相談して、物事を解決できない弁護士が本当にいるなら是非,公表して欲しいものである。
そのような無能な間抜け弁護士を、皆で笑ってやろう。 相談とは、法律の解釈のことか。 まさか法律の執行のことではあるまい。 このようなお仕事をして、1年間をダラダラ過ごしさえすれば、キチンと昇給も昇格もするというのだから、田中外務大臣の議員立法の法制化が、どうしても必要だと誰にでも理解できるはずなのであります。
野党も、たとえライバル自民党員の田中真紀子氏による議員立法議案とは言え、ヤミクモに反対するような大人げないことはしないで欲しいものである。 是非、改良の上、国会を通して欲しい。 c. あまりに役所の態度が煮え切らないので、Aさんも、時には少しエキサイトすることもあるとか。
そうすると、「行政をたよらず、自分で解決しろ」 「町内の人は文句を言ってきてないのに、何故貴方だけがさわぐのか」 と暴言をはくらしい。 本件が個人の問題 ?
相隣関係は規範意識を充分に持ちあわせたもの同士の、いわば普通の道徳を持ち合わせた人間どうしの争いや譲り合いに関係することのはずである。 本件は、平均以下の人間を相手とする問題であり、しかも1年や2年の短い期間ではなく、11年もの長きに亘る違反行為の問題である。 これが行政の仕事でないというのなら、一体公務員の仕事って何なのかネ・・・。 d. Aさんによると、町内会は容認をしている訳ではないが、会員には、違反建築の土地所有者との親戚縁者が多く、古いしがらみが具体的行動のブレーキになっているらしい。
日本人特有の、おとぼけで「うるさいでしょうね」「大変ですね」「あぶないですね」「署名集めをしなければならないね」等と社交上の「なぐさめ」は言ってくれるらしいが、その先の行動を模索してみると結局は逃げてしまうとか。 先頭を切ってやるなど「もってのほか」。 染み付いた生活習慣上の「何か」が怖くて、とても出来るものではないらしい。 彼等の本心は今、何処に在るのかはなかなか検討がつかない。 いわゆるボスがはっきりと決断すれば、良かれ悪しかれ、本心がどうであれ、それにあっさりと乗る「付和雷同、コトナカレ主義」なのである。
そうでなければ、その間は、アンタッチャブルの構えで行くのだ。 実にずるい。(こういう傾向は全国的であり、日本人全員が多いに反省すべきである) 今迄(これからも ? )このような安全にして規格的なやりかた、「皆一緒」で生きてきたのだ。
因みに、外国人にとっては、永久に不可解な、奇妙な生き方、考え方らしい。 町内は、公務員が簡単に決めつけてしまえるほど単純な事情にはないのである。 e.小泉総理大臣、田中外務大臣が公約している施策が成功すれば、このような日本人独特の体制も多少は改善改良されるだろうと私は、期待している。
小泉内閣が是非、お手本を見せて欲しいと祈念していたところ、第一号として、ハンセン病訴訟の控訴断念の英断をされました。 国の行動の瑕疵を認めるという、これまでに例の無い極めてまっとうな決断でした。 衷心より敬意を表します。 誤った閉塞癖、変な慣習は出来るだけ早く改めなければなりません。 本音で生きましょう。
悪い事は「悪い」、良い事は「良い」とはっきり言いましょう。 その方が、ずっと、ずっと、楽な気持ちで、楽しく毎日を送る事ができますから・・・。 (4)、法令違反行為を11年間も未解決のまま放置した結果、上記以外に如何なる不具合が生じているか。
国民の規範姿勢にブレーキをかけつつあること。(青少年に対する悪影響も予想できる。)
国民の権利義務の公平性の原則を著しくみだしていること。・・・である。 具体的には @、法に基づく諸手続きの不作為の容認による不公平。 調整区域の農地に建物を建てる場合、農振除外/農地転用/建築申請を必要とし、通常1年半から2年の暇と手間と費用をかけ、時には「指導」と称するわずらわしい指摘にもおとなしく従い、何時、本当に許可されるのか等の不安さえも抱きつつ、幾多の手続きを踏んで、やっとの思いで許可を受け、建築にかかる。 その後、近所への心使いも重要。 これらすべての事を一切やらずに、思いどうりに、自分勝手にやった脱法行為が事実上容認され、11年間もそのまま現存し、しかも営業行為をして利益を得ている者が現実に存在しているのだ。
この事実を知った人は、このような面倒な手続きを真面目にやる気になるか。
規範意識を持って、真面目にやる普通の人には厳しく且つ小うるさく、犯罪者には寛大で、同情までする腰抜け行政の態度を、我々は一体どう納得したら良いのか。 法治国家にあるまじき恥ずべき現状を、早急に解決しなければ、平等の原則に反する。 A、税金の不徴収の不公平
事実上は建築を認めているのに形式上は認めていないので、次のような不徴収が起こる。 申請時の印紙税。/その他の賦課金 建物用の登録免許税/不動産取得税/固定資産税 土地用の登録免許税/不動産所得税 脱法行為を認めて貰った違反者はこの様な利益も、しかも11年間もの永い間、受け取ることが出来たのですョ・・・・。
どうせ、ホッタラカシなんだから、これから先もズウット受け取るんですョ・・・・。「世の中はゴネ得だ」と思っちゃいますョネ・・・・・。 B、違反事項に起因して生ずる種々の脱社会規範行為の放任
排水排泄のでたらめ、危険物取り扱いの不認可、環境汚染(騒音、火花、煙、悪臭、その他) 空気汚染(2酸化炭素の大量排気、粉塵、ダイオキシン) 日照権の侵害、公道の占拠・・・etc. 行政は、これに就いていくらclaimをしても、やったフリはするが、事実上、無視する。 (5)、どうですか読者のみなさん。
こんなことがまかり通る現実を、何とかして改めなければいけませんね。 私は A さんから、たびたび相談をうけるのですが、もう打つ手はなくなりました。 これをお読みのどなたか「解決するにはどうすれば良いか」について何かお知恵をお貸しくださいませんか。 |
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