初詣と暦の話


市販のコヨミ「平成13年・・・・暦」の2ページ又は3ページ目には(恵方)(歳徳神)(あきの方)という方位が絵入りで出ています。古来、「あきの方」への初詣が万事大吉、家業繁盛の基となるとされています。
平成13の暦には「あきの方」は丙の方となっているはずです。どの方角なのでしょうか。この方角に初詣するのがベストなのでしょうか。今回はこの事を考えてみます。
 
初詣は年があけてから松の内((正月(その年の一番目の月)の松飾りがある間))に
初めて神社仏閣に参拝してその年1年の無事と平安を祈る行事のことです。
松の内とは、忙しい現代では初恵比寿講の10日までであったり、七草粥の7日までであったりしますが、本当は元旦から15日までをいいます。
 
今年の「あきの方」を探すにはまず「今年」を特定する必要があります。
運勢や方位占いでは旧暦、季節暦が今尚、厳然として生きているからです。
「あきの方」も旧暦によって決められています。世界各国の 1873年12月31日は日本では(旧暦)明治5年12月2日でしたが、その翌日つまり明治5年12月3日から日本も太陽暦(グレゴリオ暦)を採用して新暦明治6年1月1日(1874年1月1日)に改め、暦の上で世界の仲間入りをしました。
そこで我が国では1874年1月1日を境にして、それ以前を旧暦、それ以後を新暦と呼称して現在に至っています。
本年(2000年)で126年も経っているのに「新」と呼ぶのは奇妙ですが、現在でも通用しています。
新暦とは太陽暦のことであり旧暦とは太陰太陽暦のことをいいます。運勢暦にはこの両方が同居していますのでややこしいことが起こります。
 
占いでは季節暦を用います。二十四節気の節からの干支によって日取りを決めるのです(節切り型の選日法)。つまり節入(二十四節気の正節)を基準として日取りを決め、月は節入から次の節入の前日までを1ヶ月とし、年は2月の節入(立春)から次の年の立春の前日(節分)までを1ヶ年とします。
特に1月1日から2月3日迄は新旧両者の暦の差が著しいのでコンガラカルのですが、例えば平成13年1月1日からの新旧は次のように煩雑になります。
 
平成13年の立春は新暦2月4日ですから季節暦の上での平成13年(辛巳八白の年)はこの日から始ります(辛巳八白の年の正月)。その間つまり新暦1月1日から2月3日迄は季節暦の上では前年(庚辰九紫の年)の師走にあたります。松の内(1月1日から15日)はこの期間内に含まれるということです。
 
松の内を詳説すると、平成13年1月の節入は1月5日ですのでこの日から季節暦1月(己丑三碧の月)が始り2月3日まで続きます。1月1日から4日までは従って季節暦の上では庚辰九紫の年(新暦平成12年)の戊子四緑の月にあたります。
新暦2月3日は旧暦では庚辰九紫の年の大晦日であり、同時に己丑三碧の月の晦日です。
そして2月4日から新年(辛巳八白の年)新月(庚寅二黒の月)がスタートすることになります。
 
「あきの方」への初詣は・・・「平成13年・・・・運勢暦」の始めのページに記されていますので、誰もが素直にこれを平成13年1月1日から適用するものと考えるのは当然ですが、上述の通り、あれは辛巳八白の年つまり2月4日からはじまる「あきの方」のことですので用い方にお間違いのないようにご注意ください。
 
因みに平成13年の「松の内」の「あきの方」は庚の方です。方角でいうと西南西30度と西の西南西寄り15度、計45度の範囲をいいます。
ついでに2月4日からの「あきの方」である丙のかたとは南南東30度と南の南南東寄り15度、計45度の範囲です。丙の方は平成14年の「松の内」に使えれば用いましょう。「あきの方」はお正月に限った方位ではありません。1年中の方位です。また誰でも何時でもと云うわけにはいかないのです。これも間違い易いのでご注意下さい。
 
平成13年の「あきの方」を「松の内」と2月4日以降に分けて挙げておきます。前者では1月1日から4日まで五の人、八の人は西が大吉方。四の人は西南西が中吉方。一の人は西が中吉方。三の人、六の人は西南西が小吉方。七の人は西が小吉方。二の人、九の人は残念ながら「あきのかた」はありません。1月5日から15日まで二の人、五の人、八の人は西南西が大吉方。四の人は西南西が中吉方。三の人は西南西が小吉方。一、六、七、九の人は、ありません。
後者はまだ先のことですので此処には書きません。このホームページの「今月のあなたの幸運」を毎月みてください。
少しだけ云いましょうか。・・・・・・・「あきの方」が大吉方になる可能性のある人は一、二,、五、六、八の人。中吉方になる可能性のある人は三、四の人。小吉方になる可能性のある人は七、九の人です。
 
あきの方(歳徳神)が持つ方徳を享受するためには、その方角に本命(生まれた瞬間に与えられたエネルギー)にとって吉方となる九星が廻っていること(「祐気方位」であること)特に月盤上吉方であることを要件とします。
凶殺が伴う場合は剋気方位は勿論祐気方位でも歳徳神は吉神とはなり得ません。
十干十二支によって表出される吉神(歳徳神はその1つに属する)は九星の配分による凶殺には勝てないことになっているからです。
「あきのかた」も兼ねた吉方かどうかは、上述の範囲を記憶しておき、加えて、このホームページで毎月上旬に出す[今月のあなたの幸運」の中にある「幸運を招く吉方角」を見てこれに気づくことです。
どうしても不明な場合で、これを知りたいときはEメールでご連絡下さい。
             

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