占いの疑問に答える(その2


【Q】
 
私は、某社が開発した分譲住宅団地の一戸建に住んで18年になります。
今のところ家族全員健康に暮らしています。
周りは私と同年代の人達ですが、住み始めたときから私は井戸端会議の仲間に入りませんでした。
そのためでしょうか、以前から(特に最近では)私の顔を見ると、立ち話をしている人達が急によそよそしくなり、さっと散ってしまうようです。
近所の人達はいつも私の噂をしているらしいので、私もできるだけ顔を会わせたくないと思っています。
そこで主人とも相談したのですが、今の玄関を閉じて壁にし、もう一方の道路側か裏側のどちらかに玄関を造ろうと思います。
どちらに造ったらよいでしょうか。
また家相上何か問題になることがありますか。
教えて下さい。   (千葉市A子 43歳)
 

【A】
 
 1)西向きの玄関を閉鎖し北道路に面して「北向き玄関」を造るか、または、道路のない東側に「東向き玄関」を造るかをお考えのようです。
隣保は南北に通じた道路をはさんで西向き玄関の家と東向き玄関の家になっていますが、お宅は西向きで、少し北寄りについていますので、玄関の位置としては問題ありません。ご主人の職業が書いてありませんが、もし金融業者、接客業者(水商売など)、又は歯科医だとすれば、貴方は認識していないとしても、きっと今までに物心両面で良いことがあったことだろうと推察します。
この点で現状は吉相と言えます。
 
 2)玄関は、人体に例えれば顔にあたり、従って他人がその家について第一印象を抱く大事な場所です。
また幸運の入り口(吉凶禍福に通ずる所)でもあり、家相上たいへん重要なところにあたります。
従ってこれを設定することや改造するには、慎重に対処する必要があります。
改造理由としては通常、
イ)当初から外に出にくい造りだった 
ロ)つい最近何らかの理由で出にくくなった 
ハ)玄関前の隣地に大きい建物ができ見晴らしが悪くなった(暗くなった) 
ニ)玄関からの見晴らしが悪くなった 
ホ)狭い巾の道に面しているので、他方の広い道に面するようにしたい 
へ)車の通行が激しくなって危険なので、他の安全な方向に移したい‥‥などがあります。
このような止むを得ない理由がある時は、方位/時期/予算を十分に吟味し、相応なものに改造する場合に限り、家相上何ら差し支えありません。
 


 
3)あなたの場合は、上記のいづれにも該当しません。
そして自らの理由で、且ご夫妻の意思で改造するわけですから、改造の吉または凶の作用が強く現出される典型例に該当します。
残念ながらあなたが意図している改造を強行すると、次のように良くない作用が出てしまいます。
     a)あなたが、現状を北向きの玄関に改造した場合、門を現状のままにするか又は現状を閉鎖して北側に作り直すか のいずれにしても 1.子供に悪い友達関係ができるなど、心配ごとがダラダラと続く。2.盗難に遭遇しやすくなる。また家族に盗癖のあるものが生じる。3.主人が怠惰になり、色恋沙汰に巻き込まれる。4.家族に健康上の支障が出る。
     b)あなたが、現状を東向きの玄関に改造した場合、 門のつくりは上記と同様となりますが現状の道路側(屋敷の西側)の門を入り、屋敷の北側を通るか、北門を造って、そこから入り東側に曲がって、ようやく玄関にたどりつくというプロセスで出入りすることになります(入り口から玄関がまったく見えない状態)。
こういう場合は住む人にも訪ねてくる人にも、何かと不便・不都合が生じます。
特に来訪者には不安さえ与えます。
このような状態が続けば、人の往来はだんだんと少なくなり、従って財運に問題が生じ、いつも金銭的に損失を被るようになります。
 
   4)あなたにとって不本意な回答かもしれませんが、大金を使って玄関の位置を変えてみたところで、あなたの悩みは解決するどころか、上記 3)が予測され、とてもお勧めできません。
しかしどうしても改造したいのならば、
     a)の場合、上記の災禍をなるべく少なくするため出来るだけ西寄りに位置させること。
     b)の場合は、玄関の土台を高くすること。
(もっとも玄関の土台を高くするには現在の建物全体の土台を高くしなければなりませんのでこれまた大金が必要となります。)
 
  5)災厄をすべて家相のせいにする人(逆に家相は一切無関係だという人)がその住宅に住んで9年以上の年月を何事もなく過ごし、その後に何らかの支障(病気、大けがなど)があったとき、その原因を家相のせいにするのは適切ではありません。
理由を他に考えるべきです。
 
私たちは悩みの原因を自分以外のところに見つけ出そうとしている傾向があようです。「家相が悪い」というのもその1つですが、
困るのは責任を他に転嫁すること、例えば
「自分の悩みは周りの人が作っているのだ」、
「あの事件が起こったので、そのせいで私は今悩んでいる」、
「自分が悪いのではなくあの人達が・・・だから・・」   ‥‥etcです。
 
まわりの人と顔を会わせたくないというりゆうで、貴方がこれから玄関の位置を変えてみたところで、一時的な逃避にはなりえますが、永遠の解決にはならないはずです。
今までと同じ悩みがいつまでも繰り返されるでしよう。
結局本件は家相の問題というよりは、あなたの心の問題のようです。

風水家相講座バックナンバーへ

Copyright (C) Yamazaki Motoi All Rights Reserved.
このサイトの内容の著作権はすべて著作者「山崎求易」に帰属します
無断転載禁止