風水家相講座(25)
「生年月日から導かれるもの」  2回シリーズ・・・・その二

九星/十二支/十干(九支干)の組み合わせの話

1、干支はそれぞれ10/12種類あるから、干支の組み合わせは計算上120組に
なるはずなのだが現実に使われているは最小公倍数の60組である(60干支)。
同様に九支干はそれぞれ9/12/10種類あるから、その組み合わせは計算上108
0組になるはずだが現実には これも最小公倍数の180組である。
結局、年月盤では180組が、日盤では300組が使われている。
今回はこれについてその理由を考えてみる。
イ、先ず年月盤の場合は十二支と干のコンビから見てみる。干支が60組なのは陰陽
道による区別から十二支の陽(子寅辰午申戌)は十干の陽(甲丙戊庚壬)と、又、十
二支の陰(丑卯巳未酉亥)は十干の陰(乙丁己辛癸)と組み合わされ(つまり陽は必
ず陽と、陰は必ず陰と組み合わされ)るからである。更に60干支と九星との組み方
が1パターンだからということによる。つまり干は支に定型的に伴うものであるから
支を主体にして吟味すると:年盤月盤では子、卯、午、酉(Aグループ)の4つの支が
一、四、七と。寅、巳、申、亥(Bグループ)がニ、五、八と。丑、辰、未、戌(Cグ
ループ)が三、六、九としか組み合わないから(3グループ1パターンだから)とい
うこと及び年盤/月盤での九星の遁甲が逆行に限定されていることによる。尚、十二
支が3グループに分かれるのは月盤への九星の配当方法(業界用語では起例と称す
る)によって導かれるものである。(当HP講座NO23BC参照)
ロ、日盤では年月盤のようにはならない。年月盤の九支干は重複することもなく又断
絶もなく180が正確に循環するが日盤はそうではなく300組になる。
何故日盤(生日)の九支干の組み合わせは300なのか。イと同様、干は支に定型的
に伴うものであるから支を主体にして吟味すると:Aグループの4支とCグループの
4支では(つまり8つの支では)それぞれが一、四、七及び三、六、九とのみ組み合
い(計2×4支×6通りで48通り)、またBグループの4つの支ではそれぞれが
ニ、五、八とのみ組み合う(1×4支×3通りで12通り)。従って子から亥までの
十二種の各支と甲から癸までの10種の各干と一から九までの各九星による九支干の
組み合わせは合計60通りになる。
十二の干支が1回りで60通りあるから60干支(十二支が5廻り十干が6廻り)で
は、その5倍になり、総計では60通り×5組=300組になるのである。
加えて日盤での九星の遁甲は順行、逆行の両方ともある(講座NO23参照)こともま
た日盤の九支干が300組を構成する原因になるといえる。つまり8つの支は始めの
順行のときが一、四、七と組めば、その次に続く逆行のときは三、六、九と組み(6
0×2=120)、始めが逆行で一、四、七なら、その次に続く順行は三、六、九と
組む(60×2=120)。また順行がニ、五、八の場合は逆行もまたニ、五、八に
なり(60×2=120)この場合は同じ九支干が60個ダブルことになる。両者を
併せると360になり、ここからダブリの60組を除くと日盤では300となって3
60の中で300種の干支九の組み合わせが全部網羅していることになるのである。

2、年月日における九支干の組み合わせは以上のとおりである。
次のように言うともっと解りやすい。おなじ九星は3年(36ヶ月)ごとに同じ月に
廻ってくる。おなじ支は毎年(12ヶ月)ごとに同じ月に廻ってくる。おなじ干は5
年(60ヶ月)ごとに同じ月に廻ってくる。これを九支干でならべると36/12/6
0、その最小公倍数は180であり、これもまた上述と一致する。
このことから「月命の支は年が替わっても不変である」従って「月命の支は人生の宿
命的な誘引力が強い」だから「月命の支を基準にして職業の適否を判断する・・・・
・云々」
とする説もある。干と支の組み合わせしかない時の解釈であり「疑問あり」といえ
る。
私は吉方の大中小の判断基準に月盤に配当された九星を用い、これと年盤との組み合
わせることによってこれを判定することは現に実行してはいるが、だからといってこ
の説のような解釈はしない。
九支干は一巡後それと同じ九支干に戻るのは年盤では180年後、月盤では180ヶ
月(15年)後である。具体的に例示すると:
イ、年盤では平成20(2008年)(戊子一白)の180年前は1828年(文政
11年)であり戊子一白であった。平成20(2008年)の180年後も同様であ
る。
ロ、月盤では平成20年8月の干支九は庚申ニだが15年前つまり平成5年8月の干
支九は庚申ニであり、その15年前つまり昭和53年8月の干支九は庚申ニであっ
た。同様に昭和38年8月、昭和23年8月・・・・とさかのぼれば確かめることも
出来る。
年月盤では上に述べた十二支3グループと九星との組み合わせおよび九星の遁甲が一
定しているからその通りに現出するのである。
ハ、生年は180の九支干が、生月は180の九支干が、生日は300の九支干があ
るのだから年月日の九支干の組み合わせの数は計算上180×180×300=97
2万通りあることになる。しかし上記イ、ロの年月盤同様に180/180/300の
最小公倍数は900だから年月日の組み合わせも900年、900月、あるいは90
0日に1度、同じ九支干
が再び廻ってくることになるのかというとそういうわけには行かない。(以下に述べ
る通りである。)

3、日盤の(生日)九支干は300は理論上は1、ロのとおりであるが、これらは本
当に毎年(365/366日に)使われているのか、どういう風に暦日に使われてい
るのか。そこで次に日盤の分析をしてみる。その前提として4年に1度(子、辰、申
の年)の閏年、11から12年の間隔で設けられている九星置閏の年では九星の順
行、逆行がどう配置されているのか。(本稿では閏年、九星置閏の年以外の年を「通
常の年」と以下、呼称することにする)。
なお、閏年と九星置閏の年は名称が似てはいるが関連性はない。九星置閏の年(講座
23A1参照)と閏年とは関係がないのである。
日盤の九支干の並び方を見るときは各年の年間日数、と各年の九支干の組み合わせの
違いの予想により通常の年/閏の年/九星置閏の年の3種に分けて考える必要がある。

@、順行では通常の年(閏でない年)は日数は185日。閏の年は186日。
逆行では日数は180日。両者の合計(年間の日数の合計)は通常の年が365日。
閏の年が366日となる。このうち九支干の配当がダブっている日が5−6日ある。
(ニ五八と組み合わさる干支は常に60日をオーバーしているから、ここでは当然の
こととして除く)これが年間で日盤または生日九支干300種をオーバーする九支干
の日数なのである。このことから生日九支干300は毎年日盤で使われていることが
わかる。

A、毎年の日盤にはどのような形で九星が干支に配分されているのかをみると:
通常は丙寅に三、六、九が配置されるように日数は正常では3日である(この場合を
Aとする)が、この他に4日(平常プラス1の日つまりダブリの日)の場合(Bとす
る)、2日(平常マイナス1の日つまり欠けの日)の場合(Cとする)、正常と同様
3日であるがダブリと欠けとが同居している日の場合(Dとする)の3種類、合計4
種類がある。
これを基にして年間の九支干の組み合わせ日数表を作ると次のようになる。
   通常の年  閏の年        九星置閏の年
              H9(通常の年)H20(閏の年)H32(閏の年)
順行のときの日数
A   165  162    36     18     33
B    20   24    20     ナシ     24
C    ナシ   ナシ    60     48     60
D    ナシ   ナシ    39     90     39
小計  185  186   155    156    156

逆行のときの日数
A   180  180    90      90    90
B    ナシ   ナシ   120     120   120
C    ナシ   ナシ    ナシ      ナシ    ナシ
D    ナシ   ナシ    ナシ      ナシ    ナシ
小計  180  180   210     210   210

合計  365  366   365     366   366

B、この表によると逆行での配当はいずれの年も一定していると言えるが順行は一定
していない。順行の期間に限ってその配当の調整をしているのはそのためなのであ
る。(後述C参照)
閏年には、その年が九星置閏の年に当らない限りはAとBの配当が通常の年と異なる
だけで総体的に日盤の九支干(300種)を超える日数が1日増えるだけである。

結局は閏年が問題なのではなく九星置閏の年における日盤の九支干の配当だけがイレ
ギュラーなのである。そこで
昭和14年から始まった九星置閏のある年とは何時をいうのか?。次の通りである。
S14(冬至)、S26年(夏至)、S37年(冬至)、S49年(夏至)、S60年(冬
至)、
H9年(夏至)、H20年(冬至)である。なお今後はH32年(夏至)、H43年(冬
至)
、H55年(夏至)・・・と11から12年間隔で続くことになっている。
これらの年に限り順行での配当が通常の年/閏年のそれとは異なっているのである。

C、それでは日盤の九支干(300種)を超える日数(つまりダブルの日)はどのよ
うに配当されているのか、毎年同じ日に同じ九支干が規則的に配当されているのか。
H16年からH24年までの9年間を見てみると以下の通りである。
H16年(閏年)は17/1/29から2/3までの6日間が該当し干支九は癸丑五か
ら戊午一であった。
H17年(通常の年)は18/1/30から2/3までの5日間が該当し己未ニから癸
亥六であった。
H18年(通常の年)は19/1/30から2/3までの5日間が該当し甲子七から戊
辰ニであった。
H19年(通常の年)は20/1/30から2/3までの5日間が該当し己巳三から癸
酉七であった。いずれも干支九の引継ぎが確立していることがわかる。
H20年(閏年)で且つ(九星置閏の年)はどうか。この年は20/11/30から1
2/5までの6日間が該当し甲戌八から己卯三である。
20年/12月/5日の己卯三からの引継ぐ22/1/30の干支九は庚辰八で干は己庚
と続き、支も卯辰と続いている。つまり干支は例年とおり継続されているが九は三か
ら八となり、ここにおいて続いていないことになっている。
結局、九星置閏の年は九星の遁甲が異なる(例年は順行、九星置閏の年は逆行であ
る)ため引継ぎも例年とは違うことになり、従って数字が続かないことになるという
点が例年とは大いに異なるのである。
H21年(通常の年)は22/1/30から2/3までの5日間が該当し庚辰八から甲
申三の予定。
H22年(通常の年)は23/1/30から2/3までの5日間が該当し乙酉四から己
丑八の予定。
H23年(通常の年)は24/1/30から2/3までの5日間が該当し庚寅九から甲
午四の予定。
H24年(閏年)は25/1/29から2/3までの6日間が該当し乙未五から庚子一
の予定である。

4、上記の通り年月盤には定型性があり日盤にはない。
しかし日盤には300種の九支干が365日あるいは365日のいずれにも必ず配当
され従って定期的ではないが必ず現出していることになる。
つまり年月日の九支干はいつかは必ず同じ九支干に戻ることがあるといえる。
ここが現行のカレンダー(太陽暦によるもの)(前進あるのみの一過性のもの)と九
支干暦との間の大きな差である。
十干と十二支が陰陽と五行との思想による性格をそれぞれ持っているために吉凶判
断、運勢判断に利用されて来ているが、それだけではなく九星も加えた九支干による
暦でも同じ九支干が必ず巡回してくると言う点で過去にも未来にも比較参照すること
が可能になる。
このことは占術上、大きな存在価値があると言えるのである。

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