先天的運勢の判断・・・・(4回シリーズ) その 4
今迄年盤と月盤との組み合わせについて述べてきたが、ここに来てやっと一般人が最も知りたい運勢の核心にふれることが出来ることになる。つまり・・・
序)、a健康運/b恋愛運、結婚運/c家庭運/d成長発展運/e学業運/f仕事運、事業運/g財産運、蓄財運の出し方についてである。
そのベースになるのは、当HPNO19の表1から表4である。 1)、これを次のように見るのである。 @、その人の生まれた月の盤(月盤)を生まれた年の盤(年盤)に重ねたとき、月盤上にある知りたい運勢に該当する九星(a)は年盤のどの宮(b)に重なり、そこにはどの九星(c)が遁甲しているか。 A、月盤上、目指す運勢に該当する九星(a)には吉凶神、凶殺の何が付帯しているか。 吉神だけ、凶神だけ、吉凶神同居、前3者に凶殺が同居、凶殺だけ、何も付いていない、の8ケースがある。 ここに吉神とは天道/天徳/月徳/天徳合/月徳合/生気/月空/月建の8神のことである。 凶殺とは小児殺/本命的殺/定位対冲/暗剣殺/月破の5神である。 B、吉凶神を点数で評価すると吉神のうち月建は+2であるが、これ以外の7神はすべて+1である。 凶神(凶殺)は順に−2、−3、−4、−5、−5である。(講座21参照) これによる合計点数を評価点として出す。 尚、吉凶神はここに挙げただけではなく、総じて吉神は24種、凶神は15種リストできるが、これらは専門家向けのものと考えてよい。 一般人は細かいことは気にする必要はない。(どうしても知りたい人は yiu61861@nifty.com にメール。)
C、月盤上の九星(a)と年盤上の宮に入っている九星(c)との相剋性はどういう関係にあるか。 つまり生気、退気、比和、殺気、死気のいずれに当るのか。 (これらを点数に評価すると+2、+1、0、−1、−2となる。)(講座21参照) これによる合計点数を評価点として出す。 D、年盤上に遁甲している知りたい運勢に該当する九星(a)は月盤上、どの九星(d)に重なるか E、(a)(d)の関係は相か剋か。 F、EをCで評価する。 G、(d)には何が付帯しているか。 H、GをBで評価する。 I、上記BCの合計(A)とFGの合計(B)を夫々出し、最後に両者ABを加算した総計(C)を出す。 このABCを運勢の基礎点数とし、理論上、経験上から、あらかじめ作っておく運勢点数表によって運勢を評価判断するのである。 尚、Aは自己の能動的力量、積極的、攻勢的な動きの評価、Bは保身の程度、身体の状況、受動的な環境の評価を示し、Cは運勢の総合的な評価を表わす。 2)、上記@に言う「知りたい運勢」に該当する九星とは、序)の運勢順に挙げると次の通りである。 aは病気病名により九星全部に亘り、 一は泌尿器系、二は胃、膵臓などの消化器系、三も消化器系だが肝臓、食道など、四も消化器系で腸、胆嚢などに関する、五は心臓、脾臓などの循環器系、六は循環器系及び脳神経系(内循環系)でホルモン、血液に関する、七は呼吸器系および歯、八は五行から少しずれるが骨、関節、筋肉、九は脳神経系(外循環系)及び精神神経系に関する。 bは見合い結婚なら四、恋愛結婚なら七、この両者に大きく関連するエロスなら一。 cのうち父、祖父、夫については六、母、祖母、妻については二、子供、養子、相続人、兄弟については八。 dずばりは三で、特に名誉や研究については九。 eは三。 fは対人関係、取り引き先は四、サラリーマンは二、自営業、自由業は六、 部下については一。 g生活費、こずかいなど普通の金(小金)は七、土地建物などの不動産は八、事業資金など大きい金は六がそれぞれ関連する。 3)、要するに(2)について(1)の@からIまでを一つづつ細かく吟味するのであるが、判断を抽象的で、できるだけ個人的感情、私心を絶つ為に点数で評価するのである。 又、上述のような混みいった解析方法を前提とするのは勿論、これに加えて長期的で広範囲に亘る相応のデータ及び知識と経験の集積にもとずいて慎重に結果を導くのは当然のことである。 人の運勢の判断を即座に単純に回答するのは、ほぼ不可能のはずで、これを考えただけでも、街頭で店を張り、短時間にこれに答えることができる人、即座に答えている人というのは一体どのような類に入る人なのか私はいつも不思議に思っている。 4)、以上は、九星、十干、十二支の全部を関連づけ、九星を主にした組み合わせで出す運勢判断法である。 古来蓄積されたデータは十二支、十干、九星の順に多いが(新しいデータは九星が圧倒的に多い)巷では、それぞれを単独で且つごく単純な理由付けをして占っているようである。 特に生まれた年の支、または九だけで占うのがもっとも多い。 このうち十二支だけで占うケースを覗いてみると・・・・さすがに古いだけあって市井に出回っているものだけでも膨大である。それらは、
@、生年だけ、生月だけ、たまに生日だけで占うのが圧倒的である。 しかしそれぞれが単純に12に別れるだけであり、同じ十二支であるから、年月日によってそれをどう区別するのかハッキリしていない。 A、次に年月の組み合わせのものがある。これは12ではなく144通りになるので、@の単独データで言い当てるよりは多少はアカデミックになる。 B、四柱推命学では、生まれた日の干支を主として運命の暗示をみるのであるが、十二支だけでなくこれに十干を加味する点では、より高尚と言える。 @による占いは国民のほとんどが無学文盲の時代の頃、盛んになったものであり、文字の読み書きさえ出来て、何らかの文書を手に入れることが出来さえすれば猫も杓子も・・・だったのであろうが、Aはそうは行かなかったようである。
「子年の何月生まれの人は・・・・」という類がコレである。 平成の今でもこの類はすたれずに続いていて、人気もある。 Bは@Aよりはもう少し複雑になるので結論を導くのに多少難しくなり、庶民性はぐっと少なくなる。これにも支持者が多いようである。 Aの場合、一通りの説明に2ページ費やしても288ページ、これに「まえがき」、「あとがき」を加えるとトータル300ページで済むので、ボリュームも販売価格もいずれも手頃に設定し易いとういメリットがある。
従って毎年どこかの誰かが必ずその類のものを出版するようである。 かなり売れるらしい。 毎年全く同じスタイルで書いているのだから、ちっとも面白くないはずなのだが、庶民はこれを読んで良ければそれなりに、悪ければ又それなりに解釈して、見たらすぐに捨ててしまう。 そして翌年になると、すっかり忘れて又買い求める・・・・その繰り返し。 これが、永遠のベストセラーで居座りつづけ得る理由のようである。 C、上記Aに生日の十二支を加えたもの、つまり12の3乗、1728通りに細分した、より複雑なものは知られているか、また市井に出回っているか。 どうもなさそうである。 三面層となるから作りづらい。かなりの労力と分析力を要する。 書き方も記録のしかたも工夫しなければならない。 しかも1組分を1ページに表示するだけで全部で1728ページにもなるのだから、ボリュームの点で出版もできまい。 時間と労力を膨大に消費するだけで銭にならないのである。 従ってこの類は、結局は純粋な研究の分野に入る。 世の中に「占師」と自称する輩はたくさんいるが、いずれもこれくらいのデータは所持していて当たり前のはずなのだが、断じてそうではなく、実情は惨澹たるものである。 (5)、そういう私は、既に20年以上前から、当然、これを自ら作成している。私の占いのベースの一部として使用し、しかも日夜、加筆修正し整理し続けて今日に至っている。 日夜の加筆修正とは、特異な事件事故があった時は必ずこれらに関係した人物をノートし、今迄にあったことと比較検討して確認する等という地道な作業を繰り返すことである。 期間とデータが多いほどより確かな統計記録が出来上がることになるのは事実であるから、確信を持ってこれを鑑定作業の資料に供することができる。 わずらわしく且つ面倒だが、こんなことの積み重ねに喜びを覚えている。 尚、私の場合は十干だけの年月日による組み合わせ合計千通りのデータについても上記十二支と同様の要領で同時に統計記録している。
私は、以上の3通り(干支九1944組、十二支1728組、十干1000組)の他、生日干支九300組、計4通り合計4972組を占いの有力な判断材料にして確信を持って鑑定作業をしているのである。 (6)、以上4回に亘って述べてきた運勢の判断方法は、俗にいう「占い」という「偶然による判断」の方法と同じものではなく天地運動、循環の法則を具体化したものであること、つまり先人(中国だけではなく印度、中近東、そして当然日本も含む)が長い間の体験と実証によって体系づけ、伝聞承継したものを基にしたものであることをご理解頂ければ幸いである。 |
Copyright (C) Yamazaki Motoi All Rights Reserved.
このサイトの内容の著作権はすべて著作者「山崎求易」に帰属します
無断転載禁止