先天的運勢の判断・・・・(4回シリーズ) その 3
月命星の九星盤(月盤)はこのシリーズ「その1」の表1,2,3の通りであるが、占師が使用する盤は実際はあのように数字が書いてあるだけのものではない。 真ん中と周囲8ケ計9個のブース(宮と称する)で構成される盤の8つの宮には吉神、凶神および凶殺がつくからである(神が在泊するとか同座すると称する)。 吉神や凶殺などという言葉は現代では古すぎて然も物騒に響くから、私はこんなものを使いたくはないのであるが、所詮占いの源泉は古いのである。 これらは永年、取捨選択されつつ言い伝えられて現在に及んだものであるから、この古い言い伝えを看過しては占いの話はすすめられない。 占いには古さが依然として生きているからこそ、神秘的なところも多く、それが又面白いので科学万能の現代にあっても人気があるのだろう。 現代に存在する科学的技巧をどんなに駆使しても、人間の一生や運勢の浮き沈みを解明することは不可能のようであり、これこそは占いのような一見、神がかりの伝統的手法によるもの以外には頼れないはずである。 吉神とは月空/天徳合/月徳合/天徳/月徳/生気/天道/月建の8神、凶神とは月破神のことである。
凶殺とは、小児殺/本命的殺/定位対冲/暗剣殺のことである。(巷に言う五黄殺/本命殺は存在しない。既に何回も当HPで説明している通りである。)(当HP講座NO.7参照) さて吉凶神の在泊には8つの宮に吉神だけが在るとき、凶殺だけが在るとき、その両者が在るとき、その両者がないときの4つのケースがあり、しかも在泊する吉凶神の数は不定である。
しかも吉凶神、凶殺のそれぞれが、その在泊する宮及び宮に遁甲する九星との両方に影響を与える仕組みになっているからややこしくなる。 大方は八卦の象意と九星の象意の両方を見て判断するのであるが、人の運勢は上述の件も又、加味して判断しなければならないので、このことを説明するのに当たって、占師と自称する多くの輩は「総合的に判断する」などと言って煙に巻くようである。 文字の表現だけで判断したのでは結果があいまいになったり、評価が不統一であったりするため「総合的に・・・云々」と表現せざるを得ないのだと思うが、私は永年の経験上、これに一定の基準と点数を定め、単純にプラス、マイナスの計算をすることとし、そして、その数字をもとに文章化するのである。(勿論、文章化の基準も準備している。)
尚、当HPの「今月のあなたの幸運」もこの点数を基準として計算したものを基にして文章化し、表現しているのは当然である。 因みに点数は月建神が+2、その他の吉神が+1、小児殺−2、本命的殺−3、定位対冲−4、暗剣殺−5、破−5である。 以上に述べた諸々の作業を経て、明治30年2月生まれ以降、平成16年1月生まれまでの各人を統計分析した結果、九星各人の特長などの概略は次のとおりである。
(1)1の人の場合は初めに、生まれ年を陽支である子、午、陰支である卯、酉に2分する。(以下生まれ年が陽支の場合をA,陰支の場合をBと称する)
2分したそれを更に生まれ月によって各々12に分ける。 月は12ヶ月あるからこれを九星にあてはめると3つの余りが出る。 この余った3つが九星のうちのいずれかの星と同じ星になるのは止むを得ないことである。 つまり、同じ宿命星に成る月が3組出来ることになる。 但し当該の3つは九星の呼称上はだぶっていても内容は事実上異なる。(以上、各星に共通) 1の人の場合は西、東北、南の方の3組の宿命星がダブる。
1の特長はA,Bとも北西の方の宿命星を持つ人が極めて良い星(1944通りの全部の星の良否を17種に序列化した場合の上から1番目)に該当することである。 この星の人の存在確率は全体の1.85%(1の人の内8.33%)である。 方極の人は1の人の内A.Bそれぞれ0.46%、合計0.92%の割合で存在する。 尚、方極の人は全体では6.37%の確率で存在するが、これに該当する人は移転、長期旅行の際の方位の取り方や建築の時期に特に注意しなければならない。(以下、方極に共通)
昭和20年9月生まれの人の中には極めて特別な星を持つ人が存在する。 明治42年9月、大正7年6月、昭和47年12月、昭和56年9月生まれの人の中には特別な星を持つ人がいる。 2)、2の人の場合、Aは寅、申、Bは巳、亥に2分する。ダブりは中央、北西、西の方である。
Aの人には次のような特長がある。 @中央方の宿命星にあたる人は中宮小児殺持ちの人である。 存在確率は全体の1.38%(2の人の内4.16%)である。 この人は精神力を強くするように絶えず心がける必要がある。 逆にこれを訓練して強化すれば極めて良い人生を送れることになる。 A東北方の宿命星の人は17に序列化した中で16番目(下から2番目)の星に当たる人である。 存在確率は全体の0.46%(2の人の内4.16%)である。 良い星とは言えない。 B方極が2の人の内5.55%存在する。 Bの巳、亥、の人にも方極が2の人の内5.55%(A、B合計で11.1%)存在する。 昭和37年2月生れの人の中には極めて特別な星を持つ人が存在する。 明治32年11月、昭和1年2月、昭和10年11月、昭和28年11月、昭和46年11月、平成1年5月、平成10年2月生まれの人の中には特別な星の人がいる。 3)、3の人は、Aは辰、戌、Bは丑、未に2分する。
ダブりは東、東南、中央である。 方極は3の人の内A,Bそれぞれ3.7%づつ計7.4%存在する。 昭和37年1月に生まれた人の中には極めて特別な星を持つ人が存在する。 明治40年7月、大正5年4月、大正15年1月、昭和9年10月、昭和27年4月、昭和45年4月、昭和63年4月、平成10年1月生まれの人の中には特別な星の人がいる。 その他の特長はない。 4)、4の人は、Aは子、午、Bは卯、酉に2分する。
ダブりは北、南西、東である。 方極は4の人の内A.B それぞれ1.85%づつ計3.7%存在する。 昭和53年6月に生まれた人の中には極めて特別な星を持つ人が存在する。 明治39年6月、昭和17年6月、昭和26年3月、生まれの人の中には特別な星の人がいる。 他にこれといった特長はない。 5)、5の人はAの寅、申、Bの巳、亥に2分される。
ダブりは東北、南、北である。 方極は5の人の内A、Bそれぞれ5.55%づつ計11.1%存在する。 5の人全員が、良いことでも良くないことでも他の九星の人とは殊更に異なるところがある。 祐気が他の星より多い点で極端に有利ではあるが、その分不利な点も多い。 「五黄は強い星」と言う人が巷には多いが、良く理解して言っているのだろうか。 実はその逆であって、五の人を評価する時はマイナス1を持ち点(基本点数)として計算する必要がある程である。(これについては、後日改めて述べる) 大正12年11月、昭和7年8月、43年8月、昭和61年8月生まれの人の中に特別な星 の人がいる。 尚、極めて特殊な星を持つ人は平成34年2月までいない。 6)、6の人はAの辰、戌とBの丑、未に2分される。 ダブりは北西、西、東北である。 方極は6の人の内A、B各々1.85%づつ計3.7%存在する。 A、Bとも西南の方の宿命星の人は、17に分類した中の1番(最高点)の優良星の人である。 その存在確率は全体の1.85%(6の人の内8.33%)である。 平成6年10月生まれの人の中には極めて特別な星を持つ人が存在する。 明治37年10月、大正11年10月、昭和15年4月、昭和33年10月、昭和42年7月、平成6年10月生まれの人の中には特別な星の人がいる。 7)、7の人はAの子、午とBの卯、酉に2分される。
ダブりは東南、中央、北西である。 方極は7の人の内A、B夫々3.7%づつ計7.4%存在する。 大正1年12月生まれの人の中には極めて特別な星を持つ人が存在する。 明治36年3月、大正10年3月、昭和14年3月、昭和23年12月、昭和50年3月、昭和59年12月生まれの人の中には特別な星の人がいる。 他にこれといった特長はない。 8)、8の人はAの寅、申とBの巳、亥に2分される。
ダブりは南西、東、東南である。 A、B各々南西の方の宿命星にあたる人は17番中17番目の最悪の星である。 その存在確率は全体の0.92%(8の人の内8.33%)である。 要注意の星と言うべきである。 方極は8の人の内A、B各々5.55%づつ計11.1%存在する。 8の人の中には、最悪の星でしかも方極の両方を兼ね備えた人がA,B各々1.38%、計2.76%(九星全体の内0.30%)存在することにも注目すべきである。 この星に当たる人は一生を通じて(子供のころから)感情の起伏が極めて激しい人が多く、晩年に必ず問題が出る。 晩年は、若年の頃とは良い意味でも悪い意味でも雲泥の差が付くのが特長である。 何かの縁でアドバイスを授け得るチャンスがあればいいのだが・・・。 昭和4年5月生まれの人の中には極めて特別な星を持つ人が存在する。 明治35年2月、昭和31年8月、昭和40年5月、昭和58年11月、平成13年5月生まれの人の中には特別な星の人がいる。 9)、9の人はAの辰、戌とBの丑、未に2分される。
ダブりは南、北、南西である。 方極は9の人の内A、B各々0.46%づつ計0.92%しかない。 Bのうち中央方の宿命星を持つ人は中宮小児殺持ちの人である。 存在確率は全体の1.38%(9の人のうち4.16%)である。 この星の人は、上記2)@に述べた通りの注意をしたい 明治35年1月、大正8年7月、昭和12年7月、昭和30年7月、平成3年7月、平成12年4月生まれの人の中には特別な星の人がいる。 極めて特殊な星を持つ人は平成39年7月までは存在しない。 |
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