本命君


占いの疑問に答える(その1)

私が主宰する現代気学研究会には、様々な経歴/職業/年齢/居住地の人が集まっています。
研究歴が長い人も短い人もいます。
入会した人は、当初はだれでも、「人の性格や運命を、九つの星だけで分けてしまうのは、大ざっぱすぎていいかげんではないか、人間は多種多様なのだから、もっと細かく分かれて当然ではないか」と言います。
「占いなんてもってのほかだ」と頭から否定する人が真っ先に挙げる理由もこれと同じです。
 
このホームページに載せている「今月のあなたの幸運」も、生まれ年により、一から九に分けて表示しています。
気学では、大自然におけるエネルギー(気といいます)の摂理を、九つの数に分類することにより解明するからです。
数は一から始り九で終わります(元数といいます)。
数字は元数の組み合わせか、元数とゼロを並べるかで成り立っています。
そこで元数の循環を基本にして森羅万象を解明するのです。
天には九つの宮(九宮)があると考えます。
又、人間は自然の一部と考え、すべての人は九つの気のいずれかを持つと規定します。
(本命「気」といいます)。
本命とは人が生まれた瞬間に備わった基本的な波動のことで、生涯変わることがありません。
人間(動物)は生まれ落ちた瞬間から自らの力で呼吸を開始し、この時から自然界との接触が開始されます。
このことから「生まれた瞬間(生年月日時刻)こそ人の生きる姿に決定的な影響を与える」という考え方が、この占いの出発点となります。

本命には、年の本命(年命)、月の本命(月命)、日の本命(日命)、時刻の本命(時命)があります。
これを基準として人の性格を推測し、それによって人の運勢の推移がつかめると考えるわけです。
但し経験則上、各本命の影響力はそれぞれ 92%、7.74%、0.25%、0.01%ですので、年命九種でおおよその判断が可能になるのです。
又、時命の作用は極めて弱いものですから、四柱推命による占法と同様、気学の占法においてもそれ程重要視しません。
 
自然との関係抜きで人(生物)の生態を云々することはできません。
人(生物)は、衣食住を得ることはもちろん、これ以外にもいろいろなエネルギー(気といいます)を享受して生命を全うします。
諸々のエネルギーは、大自然たる宇宙に充満し、人(生物)はその中で恩恵を受け、または攻撃をうけて一生を送ります。
つまり気は本命に相性するもの(祐気)と、相剋するもの(剋気)に分別され、すべての本命は、生まれた瞬間に浴した相性するエネルギー(祐気)によって活性化すると考えます。
このエネルギーがいつどこにどのように存在するのかを解明するのが私(気学研究家)の重要な役割といえます。
 
これは本命星(上述した通り、人間がこの世に生を受けた厳粛な瞬間に与えられる本質的な気(エネルギー))同士が、その後の後天的要件(両親、家族または周囲の環境、住んだ家の家相、学んだ学校、職業、結婚、対人関係、病気、出会った災難、移動方位......など)の影響をうけながら、徐々に蓄積して得た固有の響き(波動)を授受するからなのです。
対話や対面があると、その人のその時の個性的エネルギーが相手に向かって発散され、相手はその波動を自分なりに感知するのです
もっとも人間の持つ感受性は遠い祖先から受け継がれた血に依存するものですから、震源地にたいする反応、判断の仕方にも異同や優劣などの差が生ずるのは仕方がありません。
(これは宿命とよばれます。)

つまり人の一生は、本命、先天的要件(宿命)、後天的要件で、それぞれがバラバラに展開されることになります。
同じ生年月日の人が全く同じ人生を送らないのはそのためでもあると言えます。
その中で気学では、各人が生まれた時に与えられた本命、特に年命を 性格/運命判断上の最も重要な要素とするわけです。
 
テレビによく出る人、おびただしい数の雑誌や単行本を自費出版している人、街の無名の人など、占師にもいろいろな人がおり、流派もかなりあると思われます。
その人たちがどのように観るのか(方法)、どのように判定するのか(是非)については、コメントしませんが、私は上述のように考えて占いの研究をしております。

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