風水家相講座(19)
先天的運勢の判断・・・・(4回シリーズ) その 1
 
 
人の運勢、性格、方位を表現する場合九星気学では、ごく単純に1の人、2の人、3の人・・・・の運勢は・・・・です、性格は・・・・ですと9つに分けた書き方をする。
人を1から9に分け、九星盤(下記図表参照)を使い、自己の生まれ年の九星(年の本命)(略して年命)が、それぞれ九星盤上のいずれの宮に回座するかを見て判断するのが通常だからである。
 
生年月日とは偶然のものではなく必然である、生年月日がその人の一生を支配する、という考え方は洋の東西を問わず古くから最も信じられていることである。
空にキラキラ輝く星(天体上の惑星)の配置を題材にする西洋占星術及び子、丑、寅・・・による十二支占いは、いずれも生まれ年又は生まれ月を基にした占いであるが、個人の星を九星気学のように9つではなく12に分けるから3つ余分にある点で占星術は気学よりも人気がある。
特に占星術は空の星が相手だからロマンチックで若い女性をひきつけるようである。
 
西洋占星術について、占星術師と自称する若い人が様々な本を出版したり、毎月雑誌に連載したりしているが、いずれも西洋占星術からはまるでかけはなれ、十二支占いに出ているものを丸写しした内容のものが多くコッケイである。
十二支占いが月毎に12に分ける点で似ているからだろう。
しかし、方位については残念だが西洋占星術では占えない。
九星気学によらなければ不可能なのである。
にもかかわらず西洋占星術師と自称する者が方位までも占っているから、更におかしいものになる。
西洋占星術は西暦前から大陸で体系ずけられたとも言われており、フランスが特に盛んである。伝統があり、文献も多い。
西洋占星術師と自称したいのなら、フランス語に堪能になることが早道である。
そして、フランスに出回っている本をそのまま日本語に翻訳しただけで出版すれば良い。
そうすれば、多少の変化があるだろうから「十二支占いを丸写ししている」などと言われなくて済むだろう。
占いは2−30年の研究を要するもので、20代30代の人にはとても無理な仕事なのである。
 
さて、九星気学では、運勢、性格、方位その他の判断を生年を9つに分けてしか占えないのか。
実はそうではない。
小中学校の同じクラスの全員が同じ運勢、同じ性格ではないのは当たり前である。
 
生まれ年を9つにわける。その9つの星を十二支の陽陰で更にわける。
そのようにして分けた年命たる九星を更に生れ月(12ヶ月)に分ける。
しかし12ヶ月すべてを九星に該当させると、必ず3ヶ月のダブりがでる。
つまり、同じ九星の月がそれぞれ3ヶ月あることにはなるが、この状態で12ヶ月を9つに分類することが出来る。(通説)
私はしかし、この様な(伝統的な)考え方(通説)は取らず独自の占法をとって12に分けている。
そして更にこれを日命(日の本命)によって9つにわける。
そうすると私の分類法(鑑定法)では、人を合計1944通りに分けることが出来る。
つまり、同じクラスの全員が同じ結果にはならないのである。
それでも全国規模では1通りで64742人の該当者がいる勘定になる。(人口について下記)
(尚、私がこの1944通りだけを用いて占う訳ではないのは勿論である。(このことについては後述する))。
 
ただ1944通りの全部(膨大な量)をいちいち毎年または毎月表示することは到底できない。
しかも、公開する紙面は1−2ページに限られるのが常である。
そこで一般に公開できるのは、9通りという羽目になる。
これが昔から現在まで続いているのである。
詳しく知りたければ、信頼できる占師に個人鑑定を依頼してじっくり話しをする以外にない。(メールアドレス  yiu61861@nifty.com  )
 
因みに、星占い(西洋占星術)の運命(運勢、性格)判断は生まれ年によって分けるのではなく、主として生れ月によって分ける。
その為、前者の場合は同じクラスのほぼ全員が同じ星になるが、これと比較して後者は同じクラスでもそれぞれが12の星に別れることになる。
日本の人口は平成11年3月31日現在125.860.006人である(平成12年度国勢調査の確定値)。
これを9で割ると、13.984.445(約1398万)人であり、12で割ると10.488.333(約1048万)人となる。
 
この数字を良く見て欲しい。つまり
「九星学により」同じ生まれ年の人1398万人が同じ運命を歩く・・・・・と言うのと、「星占いにより」同じ生まれ月の人1048万人が同じ運命を歩く・・・・・と言うのとで大差がないのではないか。
ここまで計算しないで安易に飛びつくところが一般庶民の面白いところである。
 
要するに九または十二を更に細分すること且つ1種類だけではなく別な角度から細分した数種の結果を比較すること、しかもなるべく主観が入らない方法を考案するという混み入った手段をとらぬ限り、九つであろうが十二であろうが、大きな開きは出ないと言えるのである。
 
今回のテーマ、先天的運勢(パーソナリティ(性格)、恋愛運,異性運、健康運、仕事運、金運)をどうやって判断するのか。
上述の年の本命(年命)の他、個人が生れたとき、その月の九星盤(月盤)の真ん中に回座している九星を月の本命(略して月命)というが、先天的運勢の判断では、これが年命とともに重要な手がかりとなる。
月命の九星盤上の各ブース(宮という)にどんな九星が遁甲しているかをみるのが重要なのである。
これを知るためには、まず自分の年命、月命が何かを知る必要がある。
年命星、は市販の暦に「本命星」として必ず載っているから、どなたもご存知のはずであるが、同様に月命星も自分の生れた年の暦を見れば必ず載っている。
しかし、何十年も前の、自分が生まれた年の暦を手にするのは容易ではない。
そこで今回、下記の通り年の本命(年命)ごとに月命がわかる月盤の表を載せることにした。
尚、年命はこのHP「今月のあなたの幸運」の表に常時載せているので(本稿では以下これをA表とする)それを見て欲しい。
 
 
    
    

     

「この表の見方」
例(1)昭和49年10月21日生まれの人の月の本命(月命)は・・・・・・A表によると昭和49年は八白土星の年であるから「年の本命(年命)」は八白であり、
B表Aを見て判断することになる。
次にC表をみると、「10月21日」は生れ月の名称が「10月生まれ」にあたる。
そこでB表Aの10月生まれがこの人の月盤とわかる。
月盤をみると真ん中のブースが3になっている。
従って、この人の月命は3ということになる。
 
例(2)平成14年12月9日生まれの人の場合は・・・・・・A表によると平成14年は七赤金星の年であるから「年の本命(年命)」は七赤であり、B表@を見て判断することになる。
次にC表をみると、「12月9日」は生まれ月の名称が「12月生まれ」にあたる。
そこでB表@の12月生まれがこの人の月盤とわかる。
月盤を見ると真ん中のブースが7になっている。
従って、この人の月命は7ということになる。
 

これだけではちっとも面白くないが、自分の月命(生月の本命)を知っておくことは今後この様な類の著述を目にするときの理解に寄与するはずであり、又上述でお分かりの通り月命は年命と生まれ月によって特定できるということを知るだけでも多いに意味がある。
 
尚、B表@に該当する人は子、卯、午、酉のいずれかの年に生まれている。
同様にB表Aの人は、寅、巳、申、亥の年、B表Bの人は丑、辰、未、戌の年である。
気学は九星だけではなく、十二支、十干が複雑にからまっているのである。



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