風水家相講座(18)
代替方位について

吉方(凶方)とは誰にも共通しているものなのか、九星各人は全方位を吉方として使用できるのか、出来ない場合はどうするのか・・・・についての問い合わせが非常に多いので今回は、これについて記述しておきます。

方角と九星とのコンビである方位が全部で108通りあることについては、既に何回も当HPで解説していますから、これを「原則方位」と呼称して以下解説します。(方位、方角の区別について当HP講座NO13参照)
原則方位の全部を吉方として使用できる人は残念ながら居ません。
吉方(凶方)は、九星すべての人に共通ではありません。
そして、どなたも108方位のうち一部の方位しか使用できないことになっています。
然らば、これに代替できる方位(以下代替方位と称する)が存在するのか否かが問題になります。
原則方位の代替は、次のように存在します。8つのケースがあります。

1、代替が使える場合で(1)九星全員が使うことができるケース。
 (2)全員ではないが一部の人が使うことが出来る(一部の人しか利用できない)ケース。
  (2)(a)原則にも代替にも凶殺が付かないので両者の使用の可否をみて判断するケース。
  (2)(b)原則に凶殺が在るケース。

2、代替が使えない場合で(1)代替が存在しないケース。(2)五黄本命方のケース。(3)代替に凶殺が付くケース。

3、原則に凶殺が付き、代替にも同じく凶殺が付いていて結局は誰も使えない2つのケース。
以上を詳説すると・・・

1、(1)のケースは@北2、北8、A東北1、東北3、東北4、B東2、東6、東8、C東南2、東南7、東南8、D南6、E西南1、西南3、西南4、F西4、G北西3、北西9です。
(尚、業界用語として東・西・南・北の各30度を四正といい東北・東南・西南・北西の各60度を四隅といいますが、本稿では、四隅はすべて2分した各30度を意味します。例えば東北1とは北北東1および東北東1のことです。従って、この@からGは合計29方位になります。
又本稿では、本命殺および五黄殺は存在しません。(理由は当HP講座NO7およびNO15参照)以下同じ)
この@からGの原則方位はそれぞれ@は西南1、東北1を、Aは北8、東8、東南8を、Bは西南3、北西3、東北3を、Cは西南4、西4、東北4を、Dは北西9を、Eは北2、東2、東南2を、Fは東南7を、Gは東6、南6を代替方位とすることができます。
この場合原則では使用不可の人が代替を用いれば使用可能となり、その結果これらの方位は九星の全員(誰でも)が使用できる方位と言えることになります。

1、(2)(a)のケースは@北4、北7、A東北6、東北7、東北9、B東9、C東南1、D南2、南3、南8、E西南6、西南7、西南9、F西1、西2、西8、G北西2、北西8の計27方位に対し、それぞれの代替方位は@東南1、西1、A北西8、西8、南8、B南3、C北4、D西南9、東9、東北9、E北西2、西2、南2、F北7、西南7、東北7、G西南6、東北6ですが、このケースでは@では2,5,8の人が、Aでは9の人が、Bでは3,4,1の人が、Cでは6,7の人が、Dでは1,6,7の人が、Eでは3,4,1の人が、Fでは9,3,4の人が、Gでは3,4の人が原則方位でも、代替方位でも使用できませんので、これらの人は利用できない方位ということになるわけです。

1、(2)(b)のケース。原則方位には凶殺たる暗剣殺(以下アと称する)が必ず回座するため誰もが使えませんが、そのいずれにも代替方位があるケースです。この場合は代替方位のみで利用の可、不可を決めることになります。計8方位あります。
@北6、A東1、B東南3、C南4、D西9、E西北7には、いずれもアが回座していて使えませんが、@は北西1、Aは北3、Bは東4、Cは東南9、Dは南7、Eは西6を代替方位として使うことができます。
このうち@は1,3,4,6,7の人が、ABは1,3,4,9の人が、Cは2,3,4,5,8,9の人が、DEは1,2,5,6,7,8の人が使えますが、@は2,5,8,9の人が、ABは2,5,6,7,8の人が、Cは1,6,7の人が、DEは3,4,9の人がつかえませんので一部の人しか利用できない方位ということになります。


2、(1)代替が存在しない為に使えないケース。
この方位は方角と方角の象意を表わす九星がズバリ合致する方位のことです。
これを使える人にとっては、使用することができるチャンスに遭遇すること自体が極めてラッキーといえます。使用効果抜群だからです。一方、使えない人にとっては代替不可能なだけ選択の余地が少ないことにもなり残念なことです。
@北1、A東北8、B東3、C東南4、D南9、E西南2、F西7、G北西6の計12方位がこれです。
@が使えるのは1,3,4,6,7の人、AEは2,5.6.7.8、9.の人、BCは1,3,4,9、の人、Dは2,3,4,5,8,9の人、FGは1,2,5,6,7,8、の人です。逆に使えないのは@が2,5,8,9、の人、AEは1,3,4の人、BCは2,5,6,7,8の人、Dは1,6,7の人、FGは3,4,9の人です

2、(2)五は定位盤上の中宮に位置するため、五黄が回座する方位(五黄本命方)の場合はその代替方位はないことになります。しかし五が回座する12の原則方位すべてについて、2,5,6,7,8,9の人はこれを利用することが可能であり、1,3,4の人は残念ながら使用することができません。

2、(3)のケースは代替に該当する方位はあるはずなのに、そこには必ずアが回座するため代替として使用できず、したがって、原則方位だげで九星各人の使用の可、不可を決めることになる方位です。計8方位あります。
これには@北3、A東4、B東南9、C南7、D西6、E北西1が該当します。@は代替すべき東1に必ずアが回座し、同様にAは東南3に、Bは南4に、Cは西9に、Dは北西7に、Eは北6にアが回座します。
原則方位の使用が可能なのは@Aは1,3,4,9の人、Bは2,3,4,5,8,9の人、CDは1,2,5,6,7,8の人、Eは1,3,4,6,7の人です。不可能なのは@Aは2,5,6,7,8の人、Bは1,6,7の人、CDは3,4,9の人、Eは2,5,8,9の人です。

3、原則方位にも、それを代替すべき方位にも(両方とも)凶殺が必ず付くため、誰も使えない場合で、2つのケースがあります。
(1)凶殺の定位対冲(以下テと称する)が回座する場合として、
@北9、A東7、B東南6、C南1、D西3、E北西4、の計8方位あります。これらの代替方位として@は南1、Aは西3、Bは北西4、Cは北9、Dは東7、Eは東南6が該当します。

(2)凶殺のア、テが回座する場合として、
@東北2、A西南8の4方位があります。
これらの代替方位として、@は西南8が、Aは東北2が該当します。
尚、五黄本命方つまり五黄が回座する方位を五黄殺とする説では本項3に(3)として入ってくることになると思われますが、私はこれを凶殺とはしない見解をとっておりますので上述の通りです。
(2、(2)参照)

以上合計108方位のすべてについてその代替可否の分布を述べましたが、具体的に「北4の方位は1,3,4,9の人は使えても2,5,6,7,8の人は使えない。しかし7の人がどうしてもこれを使いたいならば、東南1の方位が循環してくるのを(つまり「天の時」を)待っていれば必ず目的を達することができる」・・・などという記述は以上のような理屈から出ていることになります。
                 



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