風水家相講座(17)
九星(各星)の吉方凶方の頻度等について
今回は業界用語としての方位と九星各人に配当される吉方凶方の頻度など特徴について解説します。

@ 方位の数を8ケ(8方位)と言う説、12ケ(12方位)と言う説、108ケ(108方位)と言う説に見解が分かれ、角度は45度が8つとする説、30度が4つ60度が4つとする説、30度が12ケとする説にわかれます。
  方位は九星と十二支とのかかわりあいで出すものですから108ケであり、方角は30度づつ12にわかれるものというのが私の見解です。方位とは12の方角(つまり、北、北北東、東北東、東、東南東、南南東、南、南南西、西南西、西、西北西、北北西、各30度)それぞれに一定の方則で廻ってくる九星を加味して生ずるものを意味するからです。

A 方位の吉凶は、祐気・剋気が遁甲の軌道(年廻り、月廻り、日廻り、時刻廻り)上に出現する凶殺、吉神、凶神によって変身させられた結果生ずるものですから、方位の全部に亘って様々な特徴をもって出たり又は出なかったりします。全方位(108方位)にあらわれる九星各人の吉凶には次の通り、かなりの差異があります。

B 九星各人がもつ吉方の数を平均すると22です。
  a.平均の人は、四、六、七、九の人です。
  b.吉方の数が平均より多い人は2人います。
   八の人は平均より1ケ多い(以下+1(プラス1)で表示)人です。五の人は+10で   す。
  c.平均より少ない人は3人です。
   一の人は平均より2ケ少ない(以下−2(マイナス2)で表示)人です。三の人−7、   四の人−7です。
  d.上記a.b.c.から、吉方存在数で特徴があるのは、平均より10ケも多い五の人、平均より   7ケ少ない三の人、四の人と言うことができます。

C 吉方位は各人に必ずあるのが原則ですが、方位は九星だけではなく十二支も加えた両者の中宮星の存在を基に配当されるものですから、例外(つまり吉方なしの場合)も生じます。 
  
  a.二、五、六、七の人には例外はありません。
  b.三、四、八、九の人には各1回例外があります。
   具体的には、三の人は、中宮が酉6のとき、四の人は午7のとき、八の人は子7のとき、  九の人は酉4のときです。なぜなら東4、北3、南2、東2がそれぞれ破に該るからで   す。
  c.一の人には2回の例外があります。
   午7のとき、卯4のときです。北3、西6が破に該るからです。
  d.この項では、一の人が例外を2回かかえる点で、特徴ある人といえます。

D 吉方におまけが付くことがあります。軌道に吉神が在泊することによって、その効力が強化される場合のことです。年盤では大歳神が、月盤では月建神が、日盤では日徳神が祐気に同居するときを意味します。
  a.平均値の人は4人。二、三、七、八の人で、いずれも9回のチャンスがあります。
  b.平均より多い人は3人。五の人(+6)、六の人(+5)、九の人(+3)です。
  c.平均より少ない人は2人。四の人(−4)、一の人(−2)です。
  d.この項では、平均より6ケも多い五の人、4ケ少ない四の人が特徴ある人です。

E 軌道に吉神が回座しても効果が出ない場合があります。
本命的殺(以下的と略す)が同居するときがこのケースです。
  a.三、五の人にはこれがありません。
  b.一、七の人には3回、二、八の人には2回、四、六、九の人には1回あります。具体的   には、
   一の人は寅4中宮のとき、申7のとき、戌2のとき。七の人は、子6のとき、申4のと   き、酉9のとき。
   二の人は丑5のとき、巳1のとき。八の人は、午3のとき、未5のとき。
   四の人は、寅7のとき。六の人は、亥7のとき。九の人は、亥1のときです。
  c.この項と上記Dを通じて、四の人は、的で消えるのは1回でも、平均より4ケ少ない点   で、つまりおまけ付き吉方が普通の人には9回有るのに四の人には5つしかない点で一   番特徴の有る星と言えます。

F 全方位における剋気の出現回数の平均は17です。
  a.平均値の人は2人。一の人、二の人です。
  b.平均より多い人は3人。三の人(+5)、四の人(+5)、五の人(+1)です。
  c.平均より少ない人は4人。六の人(−2)、七の人(−2)、九の人(−2)、八の人  (−1)です。
  d.この項では剋気の数が平均より5ケ多い三の人、四の人に特徴ありといえます。

G 凶方とは、祐気でも凶殺が1つあるとき、2つ以上あるとき、剋気の場合で凶殺がないとき、1つのとき、2つ以上のときの5つのケースを言いますが、破(ハとする)を含む3つの凶殺が付くときに各人の差別化ができます。
  a.九星各人に共通の場合として、丑2中宮のとき及び未8のときを挙げることができます。
   前者は南南西8に暗剣殺(アとする)、定位対冲(テとする)、ハという3つの凶殺が   付く場合であり、後者は北北東2にアテハが付く場合です。
  b.五の人は、5中宮以外の中宮のときはすべて3つ以上の凶殺がつき、特にaのときは、各   人に共通の凶殺に加えて的も付き、計4つの凶殺(アテハ的)が付くので、なかでも最   も悪い方位持ちと言う事になります。
  c.上記aの他に3つの凶殺が付くケースとして、八の人が3回、二の人が4回、五の人が6   回あります。(一、三、四、六、七、九の人には、aのケース以外はない。)
   具体的には・・・、
   八の人は卯1のとき西3に、午4のとき北9に、亥7のとき南南東6に、いずれもテハ   的の3つの凶殺がつきます。
   二の人は寅2のとき西南西8にアテハの3つの凶殺しが、又、子6のとき南1に、巳3   のとき北北西4に、酉9のとき東7にいずれもテハ的の3つの凶殺がつきます。
   五の人は5中宮の場合を除く全部の九星中宮の時に凶殺が3つ以上付いてしまいます。
   具体的には、午1のときは北6に、酉3のときは東1に、亥4のときは南南東3に、巳   6のときは北北西7に、子9のときは南4にいずれもアハ的の3つの凶殺が付きます。  (丑2のとき、未8のときに関しては上記aに述べたとおり。)
  d.この項では、五の人が特異な星の人であることは明確です。

H 総じて・・・・
  a.五の人は、吉方の数が平均より10ケも多く、吉神付きの吉方も平均より6ケも多いの   ですが、凶殺がどの中宮のときにも3つ付き、特に丑2、未8中宮のときは凶殺が4つ   になるという特異な星と言う事が出来ます。
   この星の人に浮き沈みの激しい人が多いのは上記のような事情によると言っても過言で   はありません。
   従って五の人は、方位の取り方に特に注意するように心がけるべきと言えます。
  b.三の人、四の人は、吉方が少なくて、剋気が多い星の人ですので、毎月更新するこの    HPに載せている「幸運を招く吉方角」で私が吉方(特に、大吉方)と表示したときは、   極力、祐気取りをするように心がけて下さい。
   この人達こそ、凶方を気にするよりは吉方の表示を見つける事に重きをおくべき人達と   いえます。
   尚、吉方が少なく、剋気が多い星だからと言って「運勢が悪い星だ」とは言えません。
   運勢と方位は区別して考えるべき似て非なる事項だからです。

I 今回は、一般の人には理解できない点があるかもしれません。専門家向けの内容になってしまいました。気学研究家からこの様な質問が数多く寄せられますので、回答解説を整理す ることにしたのです。悪しからずご了承ください。
   
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