風水家相講座(16)
吉方・凶方の区別、大中小、強弱、質の区別
当HP「講座NO7]で予告した通り、今回は、表題を1,2,3,4、に分けて順次
解説する。


1、吉方凶方は祐気又は剋気と凶殺との組み合わせにより判別する業界用語である。
6つに分類する。
このうち、吉方と呼ばれるコンビはわずか1つで、@軌道に祐気があって凶殺がない
方位のことである。
反対の凶方とは、単純に「凶方」としか呼ばれていないので1つしかないように思わ
れているようだが、実は5種ある。
A祐気があっても凶殺が1つのとき、B2つ以上のとき、及びC剋気の場合で凶殺が
ないとき、D凶殺が1つのとき、E2つ以上のときのことである。
以上6つの吉凶を各々について行動上の表現をすると、
@は進んで取るべき方位Aは行くなら充分に注意して行くべきで、なるべく行くのは
避けたい方位B行かない方が良い方位C行っても差し支えないが、行っても祐気の効
果が出ないのでムダになる方位D行くと良くないことが出るの行ってはいけない方位
E絶対に行ってはいけない、行くと凶殺の強烈な影響が必ず出る方位・・・・・とな
る。

2、吉方凶方の大中小はそのタイプを大きく分けると9つに、細かくすると14に分
けることが出来る。
 
 (1)、これは、年月盤の組み合わせで判断する。
月盤を基準にして、年盤の状態を見て決めるのである。
ある方角に遁甲した月盤上の星がその人(本命星)にとって祐気か /剋気か /凶殺付
きかがその分水嶺になる。
(以下その人(対象になる人)を基準に述べる)その人にとって:

 (2)、祐気の場合、その方角の年盤に遁甲している星が、a)祐気の場合は大吉
方。
b)剋気の場合は中吉方。c)凶殺付きの場合は小吉方。(小吉方は年盤に凶殺が1
つ付くか2つ以上付くかで更に2つにわかれる)

 (3)、剋気の場合、(1)と同様に、順にa)無難方、b)小凶方、c)中凶
方。(中凶方は年盤に凶殺が1つ付くか2つ以上付くかで更に2つにわかれる)

 (4)、凶殺付きの場合、すべてが大凶方であるが、(1)と同様に、順にa)微
大凶方、b)大凶方、c)極大凶方。(これら3つの凶方はいずれも年盤に凶殺が1
つ付くか2つ以上付くかで更に2つにわかれる)

以上の14種についてそれぞれに点数をつけると、各種を質的に差別化することがで
きる(後述 4(1)参照)

(5)、当HP「今月のあなたの幸運」の「幸運を招く吉方角」を毎月みている人は
気づいていると思うが、ごくまれに「吉方位なし」というときがある。
例えば平成16年6月の一の人、四の人がこれに該当した。
これは一、四の人にとって6月は上記(2)が無く(3)と(4)しかないことを意
味している。
「吉方位なし」は、(1)に述べた前提つまり月盤と年盤の組み合わせからそのよう
になるのであるが、「吉方位なし」とは言っても吉方が全くないという意味なのでは
ない。
このようなときでも、日盤上では吉方になっているとき(日盤吉方と称する)が必ず
在るからである。
日盤吉方とは日盤のみを判断基準とた吉方のことである。
上述(3)(4)の場合でも、どうしても祐気に浴したいときは、日盤上の祐気(日
盤吉方)をみて吉方行動をする。
日帰りの旅行は勿論、9日以内の短期旅行の際はこれで充分である。
しかし、祐気取りは(1)に述べた通り月盤上の祐気を前提としてつまり大中小吉方
に従って決定し行動するのが基本であることは心得ておくべきである。

(6)、上述の通り、月盤上その方角が祐気でないときでも日盤上、祐気である時は
吉方行動が可能であるが日盤をみて吉方行動をするときに注目すべきことがある。
年盤と日盤との両方が祐気になるか否かの違いが出ることである。
月盤を考慮しないのだから(3)(4)のケースであるが(a)の場合は祐気が揃
い、(b)(c)の場合は揃わないことになる。
このとき、つまり年日祐気の場合は年盤上の祐気が加味されることになるから、単な
る日盤吉方よりは多少効果が大きい。
しかし、祐気取りは本来、月盤を基準とするものであるから、年日が揃うとは言って
もこの場合の年盤の効果は稀少であると言ってよい。
日盤による吉方行動にオマケが付く程度である。

 (7)、祐気取りに吉日:上述(2)の場合で、日盤が祐気のときは(a)は年月
日祐気であり、その日は大吉方祐気取りの大吉日となる。(b)は月日祐気であり、
その日は中吉方祐気取りの吉日になる。また(c)も月日祐気であり、その日は小吉
方祐気取りの吉日になる。

以上をまとめると吉方には年月日が揃う大吉方、月日が揃う中、小吉方、年日又は日
だけの日盤吉方の4種があることになる。
当HPでは毎日のことつまり日盤に関してまでは関与することはできない。
量的に膨大になってしまうからであり、時間的な理由もある。
従って日盤吉方については記述していないのである。
本稿(NO16)の記述は私の考案した「もとい式風水方位カレンダー」を見ながら読
めば一目瞭然でわかるはずだが、一般の人は勿論、専門家と自称する人達でも簡単に
は理解できないかもしれない。

ついでに附言すると、当HP「今月のあなたの幸運」の「幸運を招く吉方角」には上
記(2)(3)(4)の内、(2)についてのみ記述し、(3)(4)には触れてな
い。
理由は「裏話NO14]で既に述べた通りである。


3、吉凶の強弱は、吉では吉神が年月日盤上の当該方位に在泊するか否か、在るとす
れどの吉神か(特に年盤では歳徳神、大歳神、月盤では月建神、日盤では日徳神の有
無が重要)、凶では、凶殺が付くか否か、在るとすればいくつ在るかによって判断す
る。
いずれもそれらの存在が通常の吉又は凶の作用を補強するパワーを持つからである。


4、大吉(凶)方位はその中味(質)に違いがあり、吉凶の質を見るには次のように
3種の区別をする。
 
 (1)、祐気/剋気の内容による区別
 (2)、年月日盤上の中宮星に同じ九星が揃うか否かによる区別
 (3)、年の本命と月の本命との両者を基に九星の相剋表から割り出した相と剋の
星による区別・・・・の3つである。詳説すると、

 (1)、祐気の場合は生気/退気/比和のいずれに該当するのか。
祐気の質が3つあるので、吉の質は3つに分類できる。
剋気の場合は死気/殺気のいずれに該当するのか。
剋気の質が2つ在るので凶の質も2つに分類できる。
これらを+2、+1、0、−1、−2に置き換えて吟味すると、吉凶の大中小を質的
に客観的に差別化することができる。
点数の計算の詳細は複雑につき省略するが結局、大吉方は9種、中吉方は6種、小吉方
は9種、無難方は6種、小凶方は4種、中凶方は6種、微大凶方は12種、大凶方は8種、
極大凶方は12種存在することになる。
しかし通常、方位の吉凶を云々するときは、大中小に分けるだけで充分であり、この
ような細分を問題にする必要はない。
これらは厳密な占い鑑定をする場合にのみ用いるものであり、専門家(占師)の領域
に属する。
但し、自称専門家がこれをどの辺まで分析しているか(分析できているか)は不祥で
ある。

 (2)、2つに分けて考える。
  
  (a)、年月日盤上の中宮が同じ九星で揃うときは、当然、当該方角の年月日の
九星は一致する事になる。
祐気取りに際して、最大限の効用を期待するなら、当該方角にこの様な状態で遁甲し
た星が、その人にとって祐気の時を見つけて、これを利用すべきである。
その効果が抜群になるからである。
九星の遁甲は規則的、定型的であるが、年月日盤それぞれの軌道で別々に遁甲するか
ら、この様なチャンスは、毎年せいぜい3日から6日しか来ない。
むしろ、この様なチャンスは存在しない年度のほうが圧倒的である。
だから、この種の吉が在る時のい巡り合った年は即、実行あるのみである。
逆に、凶になっているときは、行動を差し控えることが大切である。
そして静かにこの時が去り行くのを待つことである。

  (b)、通常は年月日盤上の中宮は同じ九星ではないので年月日ともに同じ祐気
が揃うチャンスは少ない。
しかし、同じ祐気が揃わなくても年月が祐気でしかも両者に凶殺がないときは大吉方
である(2(2)参照)。
ただ(b)は(a)とはその質が異なるのである。
質は4(1)の違いによるもので、その効果の差は大きい。
(a)(b)の違いをはっきりさせるには、9つの星を9つに色分けし、年月日の軌道
上、12種ある方角の内の或る特定の方角に遁甲した星を、色別で表示した場合を想
定してみると判り易い。
(a)の場合は遁甲した星がその人にとって、祐気にせよ剋気にせよ年月日とも全く
同じ色になり、(b)の場合は同じ色にはならない。
つまり(b)の場合は年月日ともその人にとって違う色の祐気又は剋気(2色が同じ
又は3色が別々)が揃った状態なのである。
良い場合も悪い場合も、その効き目は同じ色の(a)の方に軍配が上がるのは当然で
ある。

(3)、これは俗にいう「傾斜法」によるもので「最大吉方位」と称されるものであ
る。
しかし巷によくあるような年月の本命のみで割り出すやり方では単細胞すぎる。
又、傾斜法をテーマとしたとき巷では、五黄星についての説明がなぜかアイマイにな
り又はその説明が全くないのも、不自然で理解できない。
五黄星の解説だけを避けるのはなぜなのか。その理由も書いてない。
傾斜法は年月日3次元で吟味し9の3乗、計729通りに区別するのが正しい。
然もこれに上記(1)を加味すれば強さ弱さをを確実に判断することが可能になる。
又この分類によって突き詰めると、祐気剋気の極端な組み合わせを持つ人を見つけ出
すこともできる。
(但し,私の遣り方では、人の分類は729ではなく更に細分して1944通りにな
ることは当HPで既に述べた通りである。)

当HP「占いの裏話」NO1にある「方極の人」、「ラッキーナンバー」、「アン
ラッキーナンバー」や「占いの裏話」NO2にある「九特の人」、「O・Pナン
バー」等は
この((3)の)具体例であり1944通りをその基として割り出したものである。


5、以上述べたことは、上記2(7)に記述の通り、本稿の文面だけでは理解できな
いかもしれない。
これらは、私が考案改良した「もとい式風水方位カレンダー」を見れば、理解できる
ようになっている。
特にこのカレンダーには、年月日の干支九及び方位が一目瞭然に表示してある。
1年間の過去、現在、未来の吉方、吉日が一目で判読できるようになっている。
祐気取りをする際は、これを完全なガイド役にすることができる。
占いを業とする自称専門家でも毎月、毎日の吉方凶方を迅速にしかも正確に出すのに
苦労しているはず。
大方の人は透き通った用紙に円を書いて年月日盤をあらかじめ作って置き、同会関係
を調べる時、あるいは年月吉方、月日吉方を調べる時には、苦労して作成したそれら
の盤を重ね、上から覗いてみるなどという原始的な旧態依然の方法を取っているので
はないかな。
それこそ見通しが暗いやりかたであり、正確性は担保できないと断言できる。
間違った結論になってしまうことが多いようでもある。
これまで「もとい式風水方位カレンダー」は秘伝事項として一切公開していなかった
が、今後、研究に必要な人には頒布することにしている。
(Eメールアドレス  yiu61861@nifty.com )                 
         



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