風水家相講座(12)

祐気取りの話(二回シリーズ)(その2)

今回は、前回(NO11)に解説した開運招運法のうち、(3)祐気取りの実行方法、特にC具体的方法について述べることにします。
 
A) 旅先での過ごし方
 
a)、行き先では、楽しく過ごすことです。
マナーを守る事や自然を大切にすることで旅の楽しさは倍増します。
あたりをはばからない無神経な不用意な行動をするようでは、自分自身も楽しくないはずです。
世の中で「祐気取り」を知っている人はごくマレだという事を自覚することも大切です。
以下に述べることのなかには、祐気取りを知らない人にとっては奇妙に写る行動もあり得るからです。
つまり、祐気取りをする人にとっては必要なことでも、普通の人にはなじまない行為が沢山ありますから、なるべく差し支えのない範囲で行う事です。
「奇人、変人」が3ヶ月前の自民党総裁選挙や今回の参議院選挙で流行語になりました。
しかし、小泉さんのような偉い人にとっては逆宣伝も可能ですが、凡人がそのように思われるのは避けた方が良いと思います。
特殊な事は人目の付かない所でやるべきです。
自分のストレス発散の為なら他を犠牲にしてもかまわないという精神の持ち主には、祐気取りの効果は出ないでしょう。
逆に、道徳心や感謝の気持ちを心得ている人にとっては、祐気取りの効果は必ず出現します。
 
b)、行き先では、大自然に充分に親しむことです。
祐気取りとは、天地の恵みに接することでもあるからです。
例えば、深呼吸を何回もして当地独特の清浄な空気を胸一杯に吸い込む。
履物を脱ぎ、ハダシになって当地の地面を踏む。
これは、行き先の土にアースして、現代病の大きな原因になっているらしい「電波による帯電」を放電する行為にもなり、一挙両得です。
 
c)、現地には、2時間以上滞在することです。
意外にこれがむずかしいはずです。
私の経験上、最も良い方法は神社仏閣を訪れ、参拝し且つ境内をゆっくり散策することです。
外国系の宗教施設はもちろん、新興の宗教施設においては、自らの信者以外は、境内に入ることさえ禁止していて誠に閉鎖的ですが、長い伝統を持つ我国の神社仏閣は、幸いにして誰もが自由に、場所によっては時間の制限も無く、参拝させて貰えるのは有難いことです。
信仰の有無にかかわらず、吉方位の神社仏閣を訪ねる事は、前述b)後述d)に該当する行為でもあり、祐気取りに最もふさわしい行為と思われます。
特に行き先が自分の信仰の対象であれば、そこは正に聖地であり、精神的安堵も加わって、その祐気効果は抜群でしょう。
 
森林浴(後出 d))も兼ね、リクリェ−ション程度の山登りをすることも、2時間以上費やすのに適切な行為です。
 
d)、吉方位の祐気エネルギーを最大限に享受することです.。
最良の方法は森林浴、海水浴、温泉浴です。
天然湧出温泉の露天風呂に巡り合えれば言う事無しです。
尚、飲用可能の温泉もありますが、飲めるからといってヤミクモに飲むのは危険です。
自分の体質と泉質を充分に検討し、しかも少量ずつ飲み、慣らしをしてからにすべきです。1日ぐらいの試しでは無理でしょう。
私は温泉を飲んだ多くの経験者から色々な情報を得ていますので、あえてここに、付記しておきます。
 

B) 宿泊する場合は、夜更かしをせず、なるべく早く、出来れば23時までに床に入り、24時(午前0時)には、床の中に居る事が大切です。
 
翌日の「気の動き始め」を床の中で静かに迎えるためです。
これは熟睡を誘い、祐気取りをより効果的にする方法です。
24時を床の中で迎えるという行為は、健康保持、増進の為、日常生活でも励行したいものです。(今迄、聞いたことがなかった人は、是非今夜から実行してみて下さい。明日の朝は、快調に気分良く目覚めることができます。)
そうして、充分な睡眠をとり、朝早く起きて、外に出て朝日を浴びることです。(上記 b)に該当)
行き先が山なら、ご来光を拝むのも良いでしょう。(上記 b)に該当)
 

C) 行き先(地元)で採れた食物、地元の人が作ったものを食べることです。
 
a)、何処かで集中的に造って現地に運んできたものを電子レンジで処理する形のお食事ではなく、現地産出、現地製造の食物を食することが祐気取りでは非常に重要です。
地元で古くから営んでいる食堂を探しあて、そこの年配のご夫婦に、現地のリアルな話を聞きながら、彼等手造りの料理をゆっくりと、楽しく食べるという経験を、私は何度も味わっていますが、そのような店(ご夫婦)に会えるか否かも祐気取りの楽しみの一つです。
ある時は、彼等が育てた鉢植えの草花を譲って頂いたこともあります。
これこそ理想的な、最高の祐気取りでした。
 
b)、現地産の鶏卵を現地の温泉でゆでたもの(温泉卵)を食べたり、買ったりすることもお勧めです。
群馬県長野原町の国道145号線沿いにある某売店(「八ッ場館」というダム広報館が在るところの近く)で、現地産のきれいな卵を買ったところ、店のパートタイマーらしい中年の女性が、近くにある温泉(35度以上の源泉)の場所と温泉卵の作り方を教えてくれ、更に、容器まで貸してくれました。
卵を自分の手でボイルすることができたのです。
茹で上がるまで25分以上かかりましたので、上記 A)のb)、c)、d)を実行する事にも役立ち、しかも大変楽しいひとときを過ごす事になりました。
これもまた、祐気取りならではのラッキーチャンスでした。
祐気取りをやっていると、沢山の思いかけない、素敵なことに出会えます。
 
c)、最近は「農産物直売所」や「朝市」が各地で開催され当地の農水産物、その加工品が販売されています。
これをターゲットにするのも手っ取り早く、上手な祐気取りの方法です。
そこで売られている物は祐気漂う当地で直接生産された物ばかりだからです。
しかも売り場では生産者との間に対話と交流が生まれ、思いがけない「いいひと」にめぐりあえるチャンスもあることでしょう。
新鮮、安全、健康を求めた上に信頼関係も芽生えるとは、なんて素敵なことでしょう。
尚、各地の農産物直売所や朝市のガイドブックは各県庁が発行しているはずです。
 

D) 吉方旅行/水気法/木気法の併用
 
前回(NO11)で若干触れましたが、祐気取りは水気法、木気法の両者又はいずれかを兼ねた吉方旅行として行われるのが通常です。
 
a) 旅行先に湧き水があったら飲んでくる。汲んでくる。
 
 湧水汲みを目的とした旅行(お水取り)のときは、当然ポリタンクを用意して行く。
「湧水汲み」はアウトドアブーム、RV車の流行に乗じ今、各地で大変な人気です。
従来のようなジメジメしたものではなく、誰でも明るい雰囲気の中で、実践することができます。
最近は、名も無い泉にも人が群がります。
若者さえ集まってくるのは、単に「今飲んでいる水がまずい」とか「湧水が健康の為に良い」という理由だけではなさそうです。
現代人の自然回帰現象というか、水が湧き出ている所を自分の目で確かめ、同時に山里の余韻を楽しみたい、自然環境に親しみたいという贅沢な遊び心をも感じさせます。
祐気取りもこのような気楽さ、余裕を持って明るく実践したいものです。
 
雨や雪が地下に浸透し、10年、20年という長い年月をかけて、大自然からの雫となって湧き出てくるのが湧き水です。
これに比較し水道水は貯水池、浄水池で長い事、日光や空気にさらされている為、ただの水にすぎません。
湧き水はいわば生まれたての水、当地の祐気を濃厚に含んだものであり、間違いなく新鮮で美味しい水ですから、飲むだけで充分に幸せを感ずることができます。
病気でふさぎこんでいる人にとっては、この点でも一種の救いになるでしょう。
 
 汲んできた湧水は、そのまま飲む /薬を服用している人はこの水で飲む(効き目が倍加する) /アルコールの水割りにつかう /屋敷内に撒く /神棚仏壇がある人は供える/コップに入れて室内に置く /室内の植木蜂の給水に使う・・・・。
 
 お水取りは、自分自身が吉方移動する(自分自身が行く)替わりに他の人に頼み、自分にとって祐気に該当する方位(吉方)から湧水を汲んで来てもらうこともできます。
これを服用することによっても祐気に浴することができますので、多くの気学愛好者に活用されています。
私が主宰する「現代気学研究会」でも会員が相互に融通し合って仲良く開運を志しています。
皆さん、どなたも明るく楽しく生活しているようです。
 
 尚、お水取りの際、「何処此処で・・・時・・・分に汲め」とか「紫外線に当たらない様に色のついた厚手のビンに採れ」という向きがあるようですが、前者は、些細な取るに足らないことで、こんなことは無視して何らさしつかえありません。
又、後者は根拠不明。そのような制限はありません。
お水取りは、もっとおおらかに簡単にできることですから、ご心配なく。
但し、どちらかといえば加熱したり、沸騰させたりしない方が、祐気を留め置くことができる点では有利です。
 
 水汲みで人気のあるところでは、すごい行列が出来る場合があります。
自分の順が来たら、我が物顔に変身し、多量のビン洗いから始めて延々と大量の水汲みをして長時間独占し、大勢の人を平気で待たせている傍若無人な者をよく見かけますが、良くない人です。
祐気取りを目的とする人は決してそのような醜い行為をしないで下さい。
1人が汲める適量を自ら判断してすばやく済ませ、並んで待っている他の大勢の人にチャンスを譲り、やさしさを分かち合いましょう。
 
長野県と群馬県の県境にあるU川の源流(道路から50メートルほど下にある)にお水取りをした時の実話。
私が水汲みを終えペットボトルの外側を拭いたりして帰り支度をしていたら、30代の女性が2人、特徴の有る強烈な化粧の臭いをぷんぷん漂わせながら降りてきました。
そして挨拶もなく網目の袋をいきなり源流池に垂らしたのです。
「あなた方は何をしてるんですか」と言ったら「なにをしてるとはなんですか」ときた。
「ここは飲み水だからそういうことはしないほうがいいね。祐気取りに来たの?」・・・云々・・・いくつかの会話。
それでも止めようとはしない。
当方と向き合うどころか2人で下を向いたまま何やらヒソヒソ長話をしている。
袋の中には「先生」と称する者(女性らしい)から買ったという「パワーの有る石」が多数入っている由。
祐気取りに行って石を源泉になるべく直接に、なるべく長時間浸すと抜けかかっているパワーが戻るので、そうするように指導されているとか。
もう何度もやっているとか。
持ち帰って家の玄関に飾り、いつもそれらの石に触っていると良いことがあり元気で居られるとか。
 
ひどい指導者がいたもんだ。
身体を祐気に浴させることが祐気取りであり、小手先な細工をしても石ころに祐気がしみ込むことはない。
指導した輩は祐気取りの意味を知らない者か、多少知ってはいるが銭もうけのためにデタラメを言い、無知な人間を信用させることが上手な、品格の低劣な者に違いない。
当時、私以外には其処に誰もいなかったし、私は既に水汲みを終えていたから特に害を加えられたわけではなかったのであるが、趣味が上等でないお化粧の臭いが染み込んだ手で日頃触れられている多数の変な石ころと悪臭芬々の汚れた袋を、公衆が利用している飲み水の湧出口にそのまま浸すのだから2人とも普通の神経の持ち主ではない。
色んなところで何回もやっているという話から推してその都度、居合わせた多数の人に嫌な思いをさせ、あるいはトラブルを巻き起こしているのだろう。
上述(A)(a)に云う無神経な行為であり実に困ったことである。
こういう輩が居るから、有効で楽しいはずの祐気取りが変人のやる、変わった行為と誤解されてしまうのだ。
残念だが、こういう人たちは私の話を理解してはくれないだろう。
私もこの類には立ち入ったことを話してやる必要は感じない。
 
世の占い師諸君に告ぐ。
このような間違った指導を絶対にしてはいけません。
実践している信者には勿論、一般道徳に反する行為を平然と促している占い師たる貴方にも、気学上の報徳は一切つきません。
エゴを貫いて自分の欲望を満たしたとしても幸せを感ずることは出来ないでしょう。
この類の人達の自称「祐気取り」行為は骨折り損であり、自らが望む祐気取りの効き目はないのです。
 
b) 現地産の樹木を買ってくる。
 
上述C) (a)に述べたような出会いがありチャンスに巡りあって鉢植を買うことが出来れば一番ハッピーなのですが、めったにはないことでしょう。
樹木、花木集めを目的とした旅行も楽しいものです。
樹木は生きていますから、人間が出す二酸化炭素を吸い、新鮮な酸素を生み出してくれる効用があると共に凶を吉に変える強力なパワーも持つとされています。
買ってきた鉢物や盆栽を部屋に置くことによって、産地特有の祐気エネルギーを発散してもらい、室内で、できるだけ長期間その祐気エネルギーに浴することが可能になります。
 
 庭がある家に住んでいる人は、吉方から求めた樹木で庭をうめ尽くすのが最も良いと考えて下さい。
少しづつ長期間かけて植樹し、祐気取りの楽しい思い出と共に眺めることができれば、幸福感も倍増するでしょう。
庭の樹木については、体裁や巷の慣習にとらわれ過ぎると、金額が膨らむだけで結局は
何処の家でもみられる種類の樹を集めただけの平均的、付和雷同型の庭になって、個性がなく、ちっとも面白くありません。
単に他人に従属するのではなく良く研究した上で大いに自己主張しましょう。
 
樹相の良し悪しを云々する向きもありますが、それほどの根拠はなく、自分が気に入ったものだけをあつめ、自分が気に入ったようにアレンジして一向に差し支えないと考えます。
このような所にこそ、個性を演出すべきです。自分流、多いに結構。
 
c) 炭焼きをしている所に行った時は、炭を買ってくる。
 
炭は消臭剤/乾燥剤として、抜群の効力をもっています。
新築するときは、余裕があれば、縁の下を炭で敷き詰めた家にすること、しかも、できれば吉方位の炭焼き釜から求めた炭を用いて、これを床下に敷くことが出来れば、健康上、家相上は無論、精神的にも大満足の家になるでしょう。
 

E) その他
 
a) 吉方旅行について、距離とか滞在日数とかを数字で上げて、効き目に影響するかの如くに説く向きがありますが、祐気取りにとっての重要事項ではありません。(当HP 占いの裏話(7)参照)。
祐気取りはもっともっと簡単に出来る事なのです。
そうでなくても、今回(NO12)と前回(NO11)に述べた程度の制限が色々とあるのですから・・・・。
 
b) 更に細かく制限すると、留気物、適地という2項目を吟味する必要があって、もっと複雑で難しくなります。
前者は、吉方位特に本命にとっての吉質の大中小による方位の区別から、九星夫々の象意で割り出される目標物、後者はその適切な場所のことです。
これは専門的な知識と手法を必要とします。
私は、随所に述べているように、不必要な事、難しい事はできるだけカットし、誰もが簡単に気軽に祐気取りを実践し、より良い人生を送る事ができることを望んでいます。
この項(E))はその観点からカットしても良い事項です。
専門的に気学を勉強している方で、詳細を知りたい読者の方は、メールにて直接ご連絡ください。   (Eメールアドレス yiu61861@nifty.com)

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